帯広市4年度教育行政執行方針 ICTを効果的に活用 企業等と連携し多彩な授業(市町村 2022-07-05付)
池原教育長
【帯広発】帯広市教委の池原佳一教育長は4年度教育行政執行方針において、本年度開校した大空学園義務教育学校の特色ある教育活動の推進など、9年間を通した連続的・系統的な教育を進めることを示した。また、ICTを効果的に活用し、企業や専門家などと連携した多彩な授業づくりを推進する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼基本的な考え方
学校教育においては、学習指導要領を踏まえ、子どもたちの主体的・対話的で深い学びの実現を目指し、一人ひとりが自分の良さや可能性を認識し、多様な人々と協働しながら豊かな人生を切り拓く力を育む教育を推進する。
生涯学習においては、人生100年時代の到来を見据え、市民のライフステージに応じた学びの機会を提供し、自らの人生を充実させるとともに、学びによって習得した知識や経験を地域活動で生かすことができるよう、市民の自主的な活動の支援に引き続き取り組む。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、教育分野においても新たな日常への対応を進め、学習・文化・スポーツ活動などの機会を提供していく。
▼主な取組
▽夢の実現に向けて自立し互いに支え合う人づくり
小・中学校の教育課程については、本年度開校した大空学園義務教育学校における特色ある教育活動の推進のほか、各エリア・ファミリーの実態に応じた小中一貫教育の充実を図り、義務教育9年間を通した連続的・系統的な教育を進める。
ふるさと帯広に対する誇りや愛着を育み、地域社会の一員としてより良い地域づくりに参画しようとする意識を高めるため、引き続き、おびひろ市民学の着実な実施に取り組むほか、コミュニティ・スクールの導入校の拡充を進め、学校・家庭・地域が目指す子ども像を共有し、連携・協働した活動を推進する。
GIGAスクール構想の推進によって整備したICTの効果的な活用によって、児童生徒の可能性を最大限に引き出すことを目指すとともに、企業や専門家などと連携した多彩な授業づくりを進める。
施設整備については、引き続き老朽化への対応や長寿命化改修等を進め、教育環境の充実に努める。
学校給食については、子どもたちに、ふるさとへの愛着と誇りを持ってもらえる「おびひろのおいしい給食」の提供を目指し、魅力やこだわりの情報発信、食の専門家と連携したメニュー開発のほか、自然の恵みや給食に関わる全ての人に対する感謝の気持ちを育む食育活動を推進する。
帯広南商業高校については、十勝管内唯一の商業教育専門高校として身に付けた専門的な知識、技能を生かして活躍できる人材を育成する。
▽生涯にわたり学び活躍できる人づくり
生涯学習の推進については、百年記念館で依田勉三、晩成社に関する特別企画展の開催などを通じ、ふるさとの歴史を振り返り、愛着を深める各種事業を開催する。
動物園の魅力アップに向けて、十勝・帯広の開拓における歴史的なシンボルでもあるばん馬を展示し、地域に根差した学習機会を提供するため、馬ふれあい舎の整備に取り組む。
文化芸術活動の推進については、第5回市民バレエや「十勝の大地を生きるアーティスト」開催など、市民主体の文化芸術活動への支援や優れた文化芸術に触れる機会を提供する。
スポーツ活動の推進については、フードバレーとかちマラソンや市スポーツフェスティバルの開催などを通じ、市民が気軽にスポーツや健康づくりに親しむ機会を提供する。
社会教育、文化、スポーツ施設については、安心・快適に利用できるよう、長期的な視点を持ち、計画的な施設の改修・長寿命化に取り組む。
青少年の自然体験施設として利用に供してきた岩内自然の村は、民間による利活用に向けた具体的作業を進める。
(市町村 2022-07-05付)
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