北見市 部活動改革でPT設置 6年度移行へ検討開始 8年度完了 休日・平日一体で(市町村 2022-07-06付)
アドバイザーの小田クラブマネージャーが助言した
【網走発】道教委の部活動の在り方検討協力地域に指定された北見市は、市教委を中心とした「部活動の地域移行検討プロジェクトチーム」を立ち上げ、本年度から協議を開始した。6・7年度にかけて可能な競技から順次地域移行し、8年度からの本格実施を目標としている。休日のみならず平日を含めて一体的に移行していく考えだ。4日、部活動の在り方検討支援アドバイザーを務める幕別札内スポーツクラブの小田新紀クラブマネージャーを招いて会議を開催。小田クラブマネージャーは「生徒の多様なニーズに目を向け、豊かな環境をつくるという視点も大事」などと助言した。
国の部活動改革の方向性を踏まえ、道教委は本年度、部活動の在り方検討協力地域推進事業を開始。地域と連携した部活動に取り組んでいる市町村や、部活動の在り方について検討を始める市町村等を「部活動の在り方検討協力地域」に指定し、積極的に支援するとともに、好事例となる取組を道内に普及・啓発していく。
協力地域に指定された北見市では、全国・全道と同様、生徒数の減少による部活動の維持、教員の負担軽減などが課題となっていることから本年度、市教委、校長会、教頭会、中体連事務局、スポーツ協会、文化連盟ら関係者で構成する部活動の地域移行検討プロジェクトチームを立ち上げ、検討を開始した。
現在のスケジュール案をみると、4・5年度に関係団体への説明・協議などを行い、地域移行に向けた事前調査および環境整備を推進。6・7年度にかけて可能な競技から順次地域移行し、8年度からの本格実施を目標としている。
スポーツ庁の提言では、休日の部活動から段階的に移行することを基本に、平日の移行もできるところから取り組むこととしている。市では、休日と平日で指導者が異なることによって生徒や保護者の混乱が予想されるため、平日を含めて一体的に移行していく考えだ。
このほか、教員の兼職兼業の在り方、費用面など保護者の負担軽減策について検討する。
移行する部活動や実施方法については、複数校の同一部活動を統合した地域クラブチームなど様々な形式を想定しており、学校や地域の実情に応じて決定していく。部活動によっては、学校主体で継続する可能性もある。
今後、国や道の動きを踏まえ、5~8年度の方向性を示した推進計画を策定する方針だ。
4日、市内の端野総合支所で行われた会議では、道教委教職員課の中野超課長補佐が国の方向性や道教委の取組について説明したほか、小田クラブマネージャーが助言。
幕別札内スポーツクラブと幕別清陵高校が連携して取り組んだ部活動の事例などを紹介しながら「既存の部活動をどう地域移行するかということも大事だが、生徒の多様なニーズに目を向け、豊かな環境をつくるという視点も大事」と述べた。
(市町村 2022-07-06付)
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