北見市教委　学校力向上へ地域協　授業改善の視点を反映　校務運営委をコアチームに

（市町村 2022-06-29付）

西小が授業改善、働き方改革の取組について説明した

　【網走発】北見市教委は１６日、西小学校（三宅直哉校長）で学校力向上に関する総合実践事業４年度第１回地域協議会を開いた。中核校の三輪小学校をはじめ各指定校の校長、教頭、主幹教諭、担当教諭ら約２０人が出席。授業改善の視点の教職員への反映、コアチームを活用した働き方改革などの取組について協議し、今後の課題や取組を明らかにした。

　市では三輪小を中核校、西小と光西中学校を指定校とし、道教委の学校力向上に関する総合実践事業の地域指定に取り組んでいる。

　３校の連携によって「９年間を見通した教育課程の接続」「授業改善のプロセス、人材育成等」「働き方改革のモデルとなる取組」の具体を示し、市内全校に普及することを目指している。本年度は、市内におけるフロントランナーとしての役割を発揮できるよう、３校で足並みをそろえる体制を整備。同事業で掲げられている①社会に開かれた教育課程の実現に向けた学校改善②質の高い教育活動を持続的に行う『手引　Ｒｏａｄ』を活用した働き方改革の実施―の２つの視点に基づき、具体的取組内容を各校で明確化し、グランドデザインに位置づけた。

　はじめに、市教委の加藤智子指導室主幹が事業の取組内容を示した。

　また、会場校・西小の三宅校長や山谷大輔主幹教諭らが同校の授業改善、働き方改革の取組を説明。

　授業づくりの在り方を示した「西小スタンダード」の定着・進化、校務運営委員会を働き方改革のコアチームとして機能させ、教職員の意識改革を図る取組について紹介した。

　協議に移り「授業改善の視点をどのように他の職員へ反映させているか」「コアチームの活用と今後の働き方改革の取組」をテーマに各グループで意見交換。

　オホーツク教育局の佐藤大義務教育指導監は「何か取組をやりたい、一歩進めたいと考える学校のモデルになるような汎用性のある実践を行ってほしい」と助言した。

　また「授業改善と併せて研修も、教師主体から子どもたち主体に変えていかなければ、子どもたちの変容を見取ることができない」と訴えた。

　田中智則教育支援課長は「指定地域内で授業改善の視点を共有してほしい」と要請。全国学力・学習状況調査の分析を通して明らかになった課題などを授業改善の共通の視点として設定する、といった取組を例示した。

(市町村 2022-06-29付)