道社教委員連絡協 第42回研修会 社会教育委員の必要性は 講話や対談、分科会で研鑚
(関係団体 2022-07-11付)

第42回道市町村社会教育委員長等研修会
3年ぶりの集合型研修に全道から160人が参加

 道社会教育委員連絡協議会(岩野真志会長)は7日から2日間、札幌市内のかでる2・7で第42回北海道市町村社会教育委員長等研修会を開催した。「社会教育委員とは~社会教育委員の必要性は?期待されていることは?」をテーマに講話や対談、グループワークを行った。

 同研修会は、各市町村の社会教育委員(委員長等)や行政の社会教育担当者らを対象に、社会教育に期待されている今日的課題などについて優れた実践や事例を通して学ぶとともに、社会教育の意義や社会教育の役割などについて研鑚を深めるもの。

 初日は全道各地から約160人が参加。開会式で岩野会長があいさつし「こうして顔を合わせ笑顔を交わすのは3年ぶり。対談ではそれぞれの思いを語り、私たちに指針を与えてほしい。グループワークでは一人ひとりが主役として存分に語り合ってほしい」などと述べ、研修会の成果に期待した。

 来賓の山上和弘道教委生涯学習推進局長があいさつ。コロナ禍で多くの事業が中止となり、動画での対応やリモート開催などが増えていることを述べ「少子高齢化や人口減少の中、対面型の事業が減ることで地域のつながりの希薄化やコミュニケーションの低下を懸念している」「多様な人たちが理解し合う共生社会には、そうした場や学習機会の充実が一層大切になる」とし、「地域のあらゆる人が生きがいを持って暮らせるよう、これからも社会教育士の養成など各種事業を一層推進していきたい」との考えを述べた。

 続いて、道教委社会教育課の山田智章課長補佐が「市町村社会教育委員長に期待する」と題し講話した。

 山田課長補佐は、中教審など国の動向や道教委の取組について説明し「人生100年時代となり、大きく変化する社会の中で、必要な知識を常に更新できるような学びの場が必要」「災害やパンデミックへの知識は命に関わる。地域住民の命を守る生涯学習・社会教育という観点が重要」などと述べた。

 また、道教委の北海道CLASSプロジェクトに触れ「市町村の小中高校と地域とのつながりを一層強化し、一体となって取り組めるよう尽力いただきたい」と求めた。

 また、2年度から設置した社会教育士の称号について「社会教育主事講習を修了すると称号を得ることができるが、2年度以前の方は、新たに加わった社会教育経営論と生涯学習支援論の2科目を受講しないと得られない。これらのみの受講も可能なので、ぜひ積極的に受講してほしい」と呼びかけた。

 最後に、社会教育委員に期待することとして「社会教育委員は、教育委員会の施策を俯瞰的に見ることができる。学校教育、社会教育問わず意見を寄せていただき、施策の参考にさせていただきたい」と述べた。

 このあと、前恵庭市社会教育委員長の庄司宏氏と前佐呂間町社会教育委員長の船木耕二氏が「社会教育委員とは~社会教育委員の必要性は?期待されていることは?」をテーマに対談。

 「社会教育委員は各々が活動しており、互いのことが分からないので、情報を共有する場が必要」「活動に楽しさがなければやりがいもなくなる。これを支える場を」「自分たちのやっていることを対外的に発信すること。発信しないと返ってくるものがない。発信すれば反応があり、それが新たなものの創出につながる」など、活発な意見が出された。

 2日目は分科会でグループワークを行った。

(関係団体 2022-07-11付)

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