札幌市教委　ＣＳ導入へ小中一貫教育　７パートナー校を指定　グランドデザイン作成など

（札幌市 2022-07-19付）

　札幌市教委は、４年度札幌市研究開発事業研究課題「地域とともにある学校づくりの推進～コミュニティ・スクールの導入を見据えて」に係る小中一貫した教育パートナー校を決めた。定山渓中学校・定山渓小学校など７パートナー校を指定。管理職や実務担当者等による連絡協議会を設置し、パートナー校単位による「小中一貫した教育のグランドデザイン」の作成および見直しを行う取組方法、具体的な推進計画などについて検討する。

　市では「札幌市小中一貫した教育基本方針」に基づき、４年度から全ての市立小・中学校で小中一貫教育を実施。各学校は「自立した札幌人」の育成を目指し、子ども一人ひとりが「自分が大切にされている」実感できる学校づくりを基盤として、パートナー校ごとに地域の実情に合った小中一貫教育の推進に取り組んでいる。

　基本方針では、推進の４つの視点の一つとして「家庭や地域との関わり」を位置づけ、家庭・地域との連携・協働の充実を目指している。パートナー校を基本単位とした札幌市らしい「地域とともにある学校づくり」の一層の推進を図っていく重要性を示している。

　また「札幌市教育振興基本計画」の「札幌市教育アクションプラン（後期）」における施策「地域に開かれた園・学校づくり」では、「学校運営協議会制度」の導入を検討することとしており、平成２９年３月の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正では、学校運営協議会の設置が努力義務化された。

　これらを踏まえ、札幌らしいコミュニティ・スクール（学校運営協議会制度を導入した学校）の将来的な導入を見据えて、実践的に研究を進める。

　事業の推進に当たり、市教委は、１０パートナー校区程度において研究推進校を指定。定山渓中学校と定山渓小学校、真駒内中学校と真駒内桜山小学校・駒岡小学校など７パートナー校を設定した。

　パートナー校単位による、家庭や地域の声を取り入れた「小中一貫した教育のグランドデザイン」の作成および見直しを行う取組方法や、具体的な推進計画等について検討。市教委事務局もパートナー校や地域との打合せ等に参加し、グランドデザインの作成および見直しに係る取組をサポートする。

　また、研究推進校の管理職や実務担当者等による連絡協議会を設置し、取組の進捗状況等について情報共有を行う。

　研究推進校は、グランドデザインの作成および見直しに当たり、その取組過程で作成した資料等をまとめて市教委に提出。市教委は、研究の成果を取りまとめて全市立学校へ送付するなど普及・啓発を図るとともに、今後の参考資料として活用する。

　４年度のパートナー校はつぎのとおり。

▽定山渓中、定山渓小

▽真駒内中、真駒内桜山小、駒岡小

▽青葉中、新札幌わかば小

▽東白石中、大谷地小、本郷小、東白石小

▽栄中、栄緑小、栄北小、栄東小、宮の森中、大倉山小、三角山小、盤渓小

▽新川西中、新川小、新光小、新川高

▽前田北中、前田北小、平岡緑中、平岡公園小、三里塚小

(札幌市 2022-07-19付)