札幌市制１００周年記念式典挙行　希望胸に新たな第一歩　２２００人　大きな節目祝う

（札幌市 2022-08-02付）

つぎの１００年への決意を述べる秋元市長

　札幌市制１００周年記念式典「ＮＥＸＴ　１００ＹＥＡＲＳ　ＫＩＣＫ　ＯＦＦ　ＦＥＳ.」が７月３１日、札幌文化芸術劇場ｈｉｔａｒｕで開かれた。秋元克広市長は、来場した市民や関係者２２００人を前に、先人たちが築き上げた道都・札幌の節目を祝うとともに「これからの１００年への希望を胸に、共に歩みを進めよう」と呼びかけた。児童生徒もジャズ演奏や合唱、書道パフォーマンスなどで式典を盛り上げた。

　札幌市は、大正１１年８月１日、人口１２万７０００人の都市としてスタートを切った。昭和４７年の冬季五輪開催を契機に、札幌地下街や地下鉄、豊平川通などの都市基盤整備が急速に進展。同年４月の政令指定都市移行後も、子育てや暮らし、安全・安心、経済、スポーツ・文化など幅広い分野でまちの魅力を高める取組が進められてきた。

　式典では、札幌大学ウレシパクラブによるアイヌ古式舞踊のあと、秋元市長が式辞。市制１００年の歩みを振り返りながら、脱炭素社会の実現や少子高齢化による人口構造の変化、感染症やデジタル社会への対応、都市基盤のリニューアルなど「新たな時代の豊かな暮らしに向けて、変化に対応しながら取組を進めなければならない」と強調。「先人たちが築き上げた財産に感謝し、これからの１００年への希望を胸に、共に歩みを進めよう」と呼びかけた。

　道の小玉俊宏副知事は祝辞で、本道の政治・経済の中心として札幌市が果たした役割に敬意を表し「つぎの１００年へ確かな歩みを期待する」と述べた。

　このあと、小学５年生から中学３年生までを対象とした「平和へのメッセージ」受賞作品の表彰式を挙行。優秀賞を受賞した月寒中学校３年の伊藤栞さん、中の島中学校３年の塚田心音さんに秋元市長から表彰状が手渡された。

　第２部「祝祭の部」では、秋元市長とゲスト・市民によるクロストークをはじめ、札幌ジュニアジャズスクールによるジャズ演奏、市立札幌旭丘高校合唱部による合唱、札幌南高校書道部による書道パフォーマンスが行われた。

　市制１００年の節目を祝うとともに、魅力的で持続可能なまちへの第一歩を踏み出した。

(札幌市 2022-08-02付)