札幌市教委　３年度学校給食残食率　小８.８％、中７.１％に増　小中共に副食が大きく増加

（札幌市 2022-08-08付）

札幌市立小・中学校給食残食率の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、３年度における学校給食の残食率をまとめた。小学校全体では、前年度と比べ１・２ポイント増の８・８％、中学校全体では、２・１ポイント増の７・１％。特に小学校の牛乳、副食、中学校の主食、副食の残食率が大きく増加した。市教委では、現場の栄養士、栄養教諭による食育の推進に向けた取組の充実に期待している。

　２～６年度までの各事業における目標値を示した市の第２期さっぽろ未来創生プランでは、家庭と連携した食育推進事業の一環で小学校における学校給食の残食率を４年までに８・５％とすることを目指している。

　また、市教委は平成１８年度からフードリサイクル事業を開始。学校給食の調理くずや残食などの生ごみを堆肥化して農家や学校に提供し、子どもたちによる作物の栽培や収穫のほか、収穫した作物を学校給食に活用することで、食育・環境教育の充実を図っている。

　市教委がまとめた小学校学校給食における全体の残食率をみると、２９年度には１０・８％と高い割合を記録していたものの、２年度は７・６％まで減少。３年度は、前年度比１・２ポイント増の８・８％だった。

　内訳は、主食が前年度同数の７・４％、牛乳が１・８ポイント増の８・５％、副食が２・２ポイント増の１０・９％となった。

　中学校全体では、２・１ポイント増の７・１％を記録。内訳は、主食が２・５ポイント増の８・３％、牛乳が０・１ポイント増の１・８％、副食が３・５ポイント増の１０・６％となった。

　市教委は、現場の栄養士、栄養教諭に対して「引き続き、一層食育の推進に向けた取組の充実に努めてほしい」と期待している。

(札幌市 2022-08-08付)