札幌市青少年科学館　休館前に特別展　夏の思い出つくろう　人気展示に行列　２１日まで

（札幌市 2022-08-05付）

体と連動して動くロボットなどが展示されている

　札幌市青少年科学館は、改修工事による長期休館前の最後のイベントとして、夏の特別展「あつまれ！ロボット学校大開放」や「グッドラック！科学館」を開催している。人気展示・スーパードリームライドラストランやロボットの操作などを体験することができ、多くの子どもや家族が会場を訪れ、夏の思い出をつくっている。

　同館は昭和５６年に開館。展示物の老朽化とともに、部分的な改修を重ねてきたことによって、展示相互の関係性が伝わりにくいことなどが課題となっていた。

　このため、展示物の大規模リニューアルや長寿命化等の改修工事に伴い、２２日から６年３月末まで休館が決定している。

　休館前の最後の特別展では「あつまれ！ロボット学校大開放」と題して、学校とロボットをコンセプトにロボットの構造を学ぶコーナーや操作を体験できる展示が設置された。

　校門をイメージしたゲートを通ると、ロボットの歴史を学ぶ「社会科」や、構造を学ぶ「理科」など、学校を模した会場に新旧様々なロボットが展示されている。

　表情と温度が変化するものや自分で操作できるロボットアームなどを操作しながら、子どもたちは笑顔で会場を巡った。

　ゲートの前では、北海道初上陸となった全長２㍍の搭乗型ロボット「ＫＩＤ，Ｓ　ＷＡＬＫＥＲ　ＣＹＣＬＯＰＳ」と、外骨格ロボット「スケルトニクス」に搭乗・操作できるコーナーを設置。

　スケルトニクスのコーナーでは、搭乗した子どもが手を開いたり、握ったりする動きにロボットの動きが連動。他の来場者とじゃんけんをするなど楽しんだ。

　搭乗した子どもは「想像より自分の思いどおり動かすことができた。楽しかった」と笑顔を見せた。

　このほか「グッドラック！科学館」と題したイベントとして稼働している、スーパードリームライドの運行では、多くの来場者が列をつくった。

　スーパードリームライドは、開館１０周年を記念して設置されたもの。カプセルに搭乗し、映像や音に合わせて揺れる人気展示として、多くの子どもたちに愛されてきた。

　新型コロナウイルス感染症の流行以降は、密室で多くの人数が搭乗することから稼働を休止。また、３０年以上の稼働によって老朽化が進んでいることから、廃止が決定した。

　会場では、スーパードリームライドラストランとして、人数制限や消毒を徹底して期間限定で稼働している。

　同館職員は「今回が最後なので、いろいろな人に乗ってほしい」と話した。

　展示は２１日まで開催している。

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多くの子どもを楽しませたスーパードリームライド

(札幌市 2022-08-05付)