札幌市教委　市立校時間外在校等時間　月４５時間以内　特支除き４月最低　中学校　８、１月除き８割超ゼロ

（札幌市 2022-08-04付）

時間外在校等時間が月４５時間以内の教職員の割合（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、市立学校における時間外在校等時間を初めて公表した。３年度における時間外在校等時間が月４５時間以内の教職員の割合をみると、特別支援学校を除く３校種は４月が最も低く、小学校が５０・３％、中学校が３８・６％、高校が６３・８％だった。校種別では、中学校は夏季休業・冬季休業が約半月を占める８月と１月を除くと、８割を超えた月がゼロとなっている。

　教職員の時間外在校等時間は、本年度初めて公表したもの。地域・保護者が教職員の勤務状況を把握するとともに、教職員が学校間の状況を理解することなどを目的としている。

　市教委は、教職員の勤務状況を正確に把握し、業務改善につなげるため、３年度から２次元バーコードを用いた打刻およびＰＣ端末の操作による出退勤管理システムの運用を開始した。

　今回は、市立学校全校の教職員を集計対象とし、小・中・高・特別支援の４校種における「時間外在校等時間が月４５時間以内の教職員の割合」と「教職員１人当たりの平均値」を市教委のホームページで公表した。

　各校種における４５時間以内の教職員の割合をみると、特別支援学校を除く３校種は４月が最も低く、小学校が５０・３％、中学校が３８・６％、高校が６３・８％となった。

　校種別にみると、小学校は、４月、８月、１月を除くと概ね７割前後を維持。７月は８７・６％と高い数値となった。

　中学校は８月、１月を除くと２月の７７・５％が最も高かった。その他の月では７割を超えなかった。

　高校は、４月、７月、８月、１０月、１月以外の全ての月で７割を超えた。６月は８０・０％、９月は８１・６％、２月は８８・７％となっている。

　特別支援学校は全期間で８割を超えており、最も低かったのは５月の８４・１％だった。

　市教委では今後、幼稚園等における勤務時間の把握を進めていく方針としている。

(札幌市 2022-08-04付)