永岡文科相が就任会見　母、祖母の視点政策に　こども家庭庁と施策充実へ

（道・道教委 2022-08-17付）

永岡桂子文科大臣

　１０日の第２次岸田文雄内閣の発足に伴い、永岡桂子（ながおか・けいこ）衆議院議員が文部科学大臣に就任した。

　永岡文科大臣は同日の就任会見で、１０年ぶりに女性の文科大臣となったことを踏まえ「母親、おばあちゃんの視点を政策に落としたい」と表明。児童虐待、いじめ、子どもの貧困などの対策では、こども家庭庁等と連携して施策の充実を図る考えを示した。

　はじめに永岡文科大臣は「学制１５０年を迎える年であり、来年の文化庁の京都移転を控える重要な局面。文科大臣を拝命した職責をしっかりと果たしたい」とし、教育、科学技術、スポーツ、文化の政策を着実に推進する考えを表明。

　今後は、各分野における現状や課題を把握した上で「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」「研修体制の充実」「働き方改革の推進」「教育未来創造会議の第一次提言の確実な実行」「各教育段階での負担軽減による学びの保障」「休日の部活動の地域移行の推進」などに取り組んでいくとした。

　来年４月にこども家庭庁が設置となることから「良き相談相手、パートナーができたと思っている」とし、福祉関連部局と連携・協力し施策の充実を図っていく考えを示した。

　母親や祖母の視点を政策へと反映する考えを示し、児童生徒の発達段階において男女の平等や相互理解、協力に関する理解を深める教育の重要性を強調した。

　いじめ対応では「学校現場においていじめ防止対策推進法等に基づく対応がなされるよう、しっかりと取り組んでいく」と表明した。

　社会の常識や時代の変化に基づき校則を見直す重要性に触れ「児童生徒のより良い成長の行動の指針として機能するよう、見直す必要性を周知・徹底していきたい」との考えを示した。

　永岡氏は昭和５１年学習院大学法学部卒。平成３０年に文部科学副大臣（科学技術・文化）、令和３年１１月に自民党副幹事長を務めている。

　昭和２８年１２月８日生まれ、６８歳。東京都出身。

(道・道教委 2022-08-17付)