札幌市教育ビジョン振り返りシートの概要⑦　通学路の安全確保が課題　学校施設の改修・改築を推進

（札幌市 2022-08-19付）

【信頼される学校の創造（安全・安心な学校づくり）】

▼現行計画策定時の課題

　今後、多数の学校施設が老朽化を迎えることから、適切な維持管理によって子どもの安全やより良い教育環境を確保するとともに、関係機関や地域との連携による防災対策を推進し、基幹避難所としての機能を確保するなど、安全・安心な学校づくりに向けた取組の一層の充実が必要。

▼平成２９年度から令和３年度末までの取組およびその成果

▽学校安全計画に基づき、子どもが自ら身を守る力を育む体系的・具体的な安全教育を推進してきた

▽家庭や地域等と連携し、登下校時の見守り活動を行ってきた

▽学校給食食材の微生物検査等の実施、「学校給食における食物アレルギー対応の手引き」に基づいた食物アレルギー対応、施設設備の改善および給食従事者を対象とした研修の充実による衛生管理の充実・向上を図ることによって、安全・安心な学校給食の提供につながった

▽学校環境衛生検査を実施し、検査結果に基づいた維持管理や改善に取り組んできた

▽学校施設の耐震対策を計画的に進めてきたほか、平成２８年３月に策定した「学校施設維持更新基本計画」に基づき、老朽化した学校施設の改築・改修等を計画的に進めてきた

▼課題への対応状況

▽「学校施設維持更新基本計画」に基づき、老朽化した学校施設の整備を計画的に進めている

▽災害時における学校の通信・照明機能の維持および避難所としての機能を確保するため、全校に小型発電機を配備した

▼新たな課題（積み残しも含む）

▽児童生徒の登下校の安全確保を図るため、引き続き、安全教育を推進するほか、家庭や地域、関係機関等と連携し、通学路の見守り活動、危険個所の対策を推進することが必要

▽今後も学校施設の老朽化が進んでいくことから、計画的な改築・改修および適切な維持管理によって、子どもたちのより良い教育環境を確保するとともに、バリアフリー化を一層推進することによって、災害時の基幹避難所としての機能を確保するなど、安全・安心な学校づくりに向けた取組の一層の充実が必要

▽近年において温暖化の影響もあり、学校施設の暑さ対策の必要性が高まっている

▼現行計画策定時との比較

▽耐震対策済校の増加（令和４年度完了予定）

▽長寿命化改良事業による学校施設整備の実施（平成２９年度～）

▽給食施設・設備の整備（汚染区域と非汚染区域の明確化）校の増加

▼４年度以降の主な取組内容

▽学校安全計画に基づく安全教育の推進

▽家庭や地域等と連携した登下校時の見守り活動の実施

▽「学校給食食材の安全性についての取組方針」に基づく各種検査の実施

▽「学校施設維持更新基本計画」の更新および同計画に基づく老朽化した学校施設の改築、改修、バリアフリー化、給食施設整備ほか

(札幌市 2022-08-19付)