円山動物園に建設企業が氷柱寄贈　環境問題考える契機に　涼む姿　来園者楽しんで

（札幌市 2022-08-18付）

氷に寝そべるホッキョクグマのデナリ

　札幌市円山動物園は９日、市内の（株）西岡国昭建設から氷や果物入りの氷柱の寄贈を受けた。同園で飼育しているホッキョクグマやヒマラヤグマなどに与え、来園者は氷と戯れる動物の姿を楽しそうに眺めていた。神賢寿園長は「環境問題を考えるきっかけになれば」と期待を寄せた。

　西岡国昭建設は例年、企業キャラクターの「にっこくん」がホッキョクグマをモチーフとしていることから「円山動物園のホッキョクグマを応援したい」と毎年氷を贈呈しており、今回で５回目の取組となる。

　ヒマラヤグマ、チンパンジー、ホッキョクグマのデナリ、ララ、リリの各飼育舎を訪れ、２㌧を超えるクラッシュアイスとキューブアイス、果物入りの氷柱などをプレゼントした。

　市は、氷をプレゼントした同社に対して感謝状を贈呈。円山動物園の神園長は、ホッキョクグマの生息域である北極圏が温暖化によって危機的状況にあることについて触れ「ホッキョクグマの未来は人間の未来につながるもの」と述べ、地球環境を考えるきっかけとなる今回の取組にあらためて謝意を示した。

　西岡国昭建設の加藤健一社長は、今回の取組の経緯にあらためて触れ「氷で涼む動物たちの姿を見て楽しんでもらいたい」と期待した上で、今後も地元札幌の活性化に取り組んでいく考えを示した。

　札幌市教委は、中学校を対象にしたスポーツ庁のモデル事業「地域運動部活動推進事業」の対象校・対象部活動を決定した。本年度はサッカー部が２校、ソフトテニス、陸上、卓球が１校ずつで実施する予定。委託事業者から派遣される指導者が、土曜・日曜・祝日等の部活動指導を週１日以上担当する。活動実施期間は９月から来年２月を想定している。

(札幌市 2022-08-18付)