札幌市教委　高校生向け教師夢道場　子に深い愛情持って　道教大生が実習経験報告

（札幌市 2022-08-16付）

学生が現場で体験したことなどを紹介した

　札幌市教委は８日、ＳＴＶ北２条ビルで、教員志望の高校生を対象とした教師夢道場デビューを開催した。道教育大学札幌校の４年生が教育実習で経験したことなどを説明。このほか、参加者同士の意見交換を行い、教員を志す仲間との交流を深めた。

　教師夢道場デビューは、教員志望や教員に興味がある高校生が対象。教師として働く魅力や教師になるための道のりなどについての説明、ワークショップなどを通して、意欲向上を図るとともに理解を深めることを目的としている。

　今回は約１００人が参加。新型コロナウイルス感染防止のため、午前・午後の２部制で実施した。

　午後の部では、はじめに市教委の檜田英樹教育長が参加者を激励。自身が教員を志したきっかけなどを紹介した上で「教師を目指す上で、子どもたちに深い愛情を持ってほしい。授業を教える知識・技術は後からでも学ぶことができる。まずは、目の前の子どもに愛情を持って接してほしい」と述べ、研修に期待を寄せた。

　つぎに、市教委教職員育成担当課の山崎貴博指導主事が講話。冒頭は参加者同士でセミナーに参加した理由などを交流。「教員になる上でのメリット・デメリットを知りたかった」などのほか、部活動や学校生活などについての情報を共有した。

　講話で山崎指導主事は、自身が教員を目指したきっかけや学生時代について説明した上で、「教えるのが好きだったり、子どもが好きな人だったりと、教師にも様々な人がいた方がいい」と強調。「少しでも教師という職に興味があるなら目指してほしい」と呼びかけた。

　つぎに、教員を希望する道教育大札幌校の４年生３人が、大学生活や教育実習で感じたことなどを紹介した。

　教育実習については「子どもが楽しそうに学んでいる姿が印象に残ってる。最初は一方的な授業だったが、教えてもらいながら改善・成長することができた」「子どもは授業が生活の大半を占めることをあらためて知り、責任感を感じるようになった」などと振り返った。

　大学生活については「いろいろな職業を目指す人と交流して、自分の視野を広げた生活を過ごしてほしい」などとエールを送った。

　このあと、教員の１日をテーマにしたワークショップを行った。

(札幌市 2022-08-16付)