札幌市教育ビジョン振り返りシートの概要④　ＳＤＧｓの視点を教育課程に　札幌の特色ある学校教育を推進

（札幌市 2022-08-16付）

【札幌らしい特色ある学校教育】

▼現行計画策定時の課題

　生涯にわたる「学ぶ意欲」を高めたり、課題を解決する「思考力・判断力・表現力等」を身に付けたりできるよう、地域等と連携した豊かな体験的な活動を取り入れるとともに、育てたい力を明確にしながら、ふるさと札幌の特色や歴史・文化への理解を深める学習活動を一層充実させる必要がある。

▼平成２９年度～令和３年度末までの取組およびその成果

　札幌らしい特色ある学校教育の中核をなす３つのテーマについては、地域や学校の特色を生かした実践を「つながり」と「発信」の視点で研究を行い、その成果をＨＰ等で普及・啓発した。

　「雪」については、スキーリサイクルを毎年実施。スキー学習指導者研修を実施し、指導者の指導技術の向上を図る。

　「環境」については、全ての園・学校において環境に関わる教育活動が行われているとともに、その取組内容を各園・学校が「エコスクール宣言」としてまとめ、教育委員会のＨＰで公表した。

　「読書」については、全校一斉読書、中学校への学校司書の配置、学校図書館ボランティアの充実に取り組み、読書好きな子どもの育成を図った。

▼課題への対応状況

▽「雪」に関する取組を地域ボランティアへの意識醸成につなげるために「雪かき汗かきチャレンジ」を「雪かきチョボラ・雪遊びチャレンジ」に改名して実施。雪に親しみ、雪で地域に貢献できる子どもの育成を図った

▽「学校図書館取組発表会」を開催し、各学校における学校図書館の活用の好事例を広く発信するとともに、「さっぽろっ子読書ウイーク」を新設し、学校での読書活動の充実を図る取組を進めた

▼新たな課題（積み残しも含む）

▽「雪」に関する取組として、雪に親しみを持ち、雪を活用する意識の向上を図ることが、より一層必要。ウインタースポーツの実施、雪を用いた地域貢献等の充実を図ることによって、雪と暮らす「さっぽろっ子」の育成を図る

▽「読書」に関する取組として、一斉読書の継続的な実施とそれに伴う学校図書館の有効活用が必要。デジタルデータの活用、学校司書等の配置による子どもの読書活動への支援を図る

▼現行計画策定時との比較

▽札幌の特色であるウインタースポーツを各学校において積極的に実施し、「ふるさと札幌」を心に持つ子どもの育成を図る

▽学校図書館の機能と役割を各学校において積極的に活用できるよう、学校司書等の配置について検討を行う

▼４年度以降の主な取組内容

▽各学校においてウインタースポーツを積極的に実施できるよう、バス移動等の費用について支援する仕組みを整える

▽スキーリサイクル事業の拡充を図る

▽ＳＤＧｓの視点を教育課程編成に位置づけ、環境の視点で持続可能な取組を実施

▽学校司書の小学校への配置について検討

(札幌市 2022-08-16付)