札幌市教委　臨時教諭の年齢要件　８月から制限を撤廃　働きやすい環境整備推進へ

（札幌市 2022-08-16付）

　札幌市教委は、本年度から臨時教諭の年齢要件を緩和した。これまでは５９歳までに年齢を制限していたが、８月から年齢制限を撤廃。市立学校における臨時教諭の配置が十分に行えるよう勤務条件を見直し、学校現場が働きやすい環境整備を進めていく。

　市立学校では、正規教職員が病気休暇や出産・育児に係る休暇等を取得するなど、欠員が生じた場合に、事前に登録された者の中から臨時教職員を採用している。

　市教委では、４年度教職員採用選考から臨時教員特別選考を新設。市立学校の臨時教員として、過去３年間に通算２４ヵ月以上の勤務実績を有する場合、第１次検査の教養検査を免除するなど、臨時教諭の人材確保を進めている。

　一方で、教員希望の学生は年々減少。様々な事情から欠員が続く学校があり、市教委でも年間を通して臨時教員等を募集し、現場の負担軽減を図っている。

　臨時教職員については、時間講師を務める会計年度任用職員は年齢を制限していなかったが、臨時教諭と臨時学校事務職員は６０歳未満に制限してきた。

　市教委は、本年度当初の学校・教員の状況を考慮し、臨時教諭の年齢制限緩和について協議。１日から、臨時教諭の年齢制限を撤廃することとした。

　採用に当たっては、札幌市の再任用資格がある期間は、臨時教諭に応募することはできない。

　履歴書による書類選考、書類選考者における面接後、登録に必要な関係書類を交付。必要書類を教職員課人事係へ提出することで登録が完了する。

(札幌市 2022-08-16付)