道教委　子ども相談支援センター　３年度 １４４件増１８７６件　教職員関係２割　やや上昇

（道・道教委 2022-08-25付）

相談内容の割合（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は子ども相談支援センターにおける３年度相談状況をまとめた。相談の受理件数（実件数）は前年度と比べ１４４件増の１８７６件。内容は「教職員との関係」が４０７件と最も多く、「家庭環境」「友人関係」などと続いた。教職員に関係する相談の割合は２割とやや上昇し、各校種いずれも保護者からの相談が多い傾向にある。

　子ども相談支援センターは平成２７年１０月に開設。いじめ、不登校、子育てやしつけなど、学校教育や家庭教育に関する悩みなど、子どもや保護者から相談を受けて問題の解決に取り組んでいる。電話相談は２４時間体制で対応しており、メールや来所による相談も受け付けている。

　３年度の相談受理の延べ件数は前年度比２４３件増の２９３４件。内訳は電話相談が２５３１件、メール相談が３９６件、来所相談が７件で、メール相談が前年度の約１・６倍と増加している。

　実件数（同一相談者からの同一相談内容の相談を１回として集計）は１８７６件で、前年度の１７３２件からやや増加。月別では６月（２４２件）と９月（２４０件）の相談が多く例年と同様となっている。

　相談内容は「教職員との関係」が４０７件、「家庭環境」が３６９件、「友人関係」が３２３件、「心身の健康・保健」が２４２件。次いで「不登校」「学業・進路」「いじめ問題」「発達障がい等」「児童虐待」「学業・進路」と続いた。

　メール相談を除く相談対象の内訳は、小学生が４０・８％、中学生が２８・９％、高校生が２７・３％、乳幼児が２・３％。

　小学生を対象とする電話相談のうち、６７・４％が保護者によるもので、内容は「教職員との関係」「家庭環境」「友人関係」の順に多かった。一方、児童本人からの相談は「友人関係」「家庭環境」「心身の健康・保健」の順に多い。

　中学生と高校生をみると、生徒本人による相談は「友人関係」「心身の健康・保健」「家庭環境」、保護者による相談は「教職員との関係」「家庭環境」「不登校」の順に多かった。

(道・道教委 2022-08-25付)