高校配置計画地域別検討協〈釧路〉 地域特性応じた取組を 地元で活躍する人材育成も(道・道教委 2022-08-26付)
より良い高校づくりの在り方を考えた
【釧路発】道教委は8月上旬、釧路市内のセンチュリーキャッスルホテルで第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(釧路学区)をオンライン開催した。会場には、管内の教育・行政関係者や一般傍聴者ら約50人が参集。担当者が5~7年度の配置計画案などを説明したあと、意見交換。参加者からは「人口減イコール学級減ではなく、地域の特性に応じた教育活動を展開できる取組を講じてほしい」などの声が上がった。
はじめに、釧路教育局の相川芳久局長があいさつ。活力ある教育活動の展開を図るため、計画案等に関する忌憚のない意見を求めた。
引き続き、道教委の担当者が5~7年度の計画案を説明。5年度に弟子屈高校を地域連携特例校とすることや、6年度に現在4学科の釧路商業高校を再編し、流通マネジメント科、会計マネジメント科、情報マネジメント科の3学科とすることを示した。釧路湖陵高校普通科を普通科の新学科に学科転換、釧路明輝高校総合学科と釧路東高校普通科を含めた計4校で4学級を削減するとした。
学区内の中卒者数について、8~11年度の4ヵ年で4~5学級に相当する196人減が見込まれていることを示した。特に、9、10年度の減少幅が大きいことから、統合・再編整備を含めた定員調整の必要性を指摘した。
意見交換では、市内高校のPTA会長が「教育の質の低下や生徒の進路問題などに支障がないよう適切な高校配置を進めてほしい」と発言した。
蝦名大也釧路市長は「間口減は進路選択の幅を狭めている」と危機感を示し「魅力ある学校づくりを推進していくために、事務的な視点だけではなく、地域の特性に応じた教育活動に関する取組を進めていくべき」と訴えた。
このほか、出席者からは「地元の豊かな自然環境を生かした探究活動等の展開が地域の課題・経済などを意識することにつながる。将来、地元で活躍する人材の育成につながるのではないか」などの意見が上がった。
道教委の担当者は「高校生のころから地域の経済・課題などを学ぶことで地元に戻ってくる割合が高く、非常に大切だと認識している。各学校の生徒の実情を踏まえて検討していく」と述べた。
(道・道教委 2022-08-26付)
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