宗谷管内の文科省・道教委指定事業 ユネスコスクール 礼文高で推進 宗谷局 文科7事業、道教委15事業(道・道教委 2022-08-29付)
【稚内発】宗谷教育局は、4年度の文部科学省・道教委研究事業における指定校等をまとめた。本年度は文科省7事業、道教委15事業に関する調査・研究を実施。文科省のユネスコスクールの指定を受けている礼文高校では、世界中の学校と交流し、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発を進める。研究事業・指定校等はつぎのとおり。
文 科 省
▼ユネスコスクール
▽指定先=礼文高
グローバルなネットワークを活用して、世界中の学校と交流し、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=管内の全市町村と全道立高校
児童生徒の心理に関して専門的な知識および経験を有する者を配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者へ助言等を行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校等の問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。
▼地域と学校の連携・協働体制構築事業(学校を核とした地域力強化プラン)
▽指定先=稚内市、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻町、利尻富士町、幌延町
地域活性化のための仕組みづくりや、地域の活性化に直結する施策を有機的に組み合わせて、まち全体で地域の将来を担う子どもたちを育成するとともに、地域創生の実現を目指す。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=稚内市、枝幸町
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、教育分野に関する知識に加え、社会福祉等の専門的な知識・技術を有する者を配置し、関係機関とのネットワークを構築するなど、教育相談体制を整備する。
▼地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業
▽指定先=稚内市
学校、家庭、関係機関が連携し、地域社会全体が一体となって、学校や通学路での児童生徒の安全を確保する体制を整備。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=枝幸町(山臼小)、稚内市(増幌小中)
経験豊かな退職養護教諭を養護教諭未配置校へ派遣し、校内での研修や個別の対応が求められる子どもへの対応方法等について教職員に指導を行い、児童生徒が抱える現代的健康課題に適切に対処できる環境の充実を図る。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽指定先=利尻富士町(推進地域)
教員の発達障がいに関する専門性の向上を図り、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、連携推進地域を指定し、取組を道内に普及。発達障がいのある子どもへの切れ目ない一貫した指導や支援の充実を図る。
道 教 委
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=稚内高(協力校)
医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに教育課程や指導方法の改善・充実を図ることにより、効果的な学習支援に努め、高校教育全体の活性化に資する。
▼北海道CLASSプロジェクト
▽指定先=豊富高(協力校)
地域と学校との連携・協働体制を整備し、活動を通じて「まち・ひと・しごと」と「学び」とのつながりづくりによる生徒の資質・能力の育成。
▼高校生ステップアップ・プログラム
▽指定先=礼文高
いじめや不登校等の未然防止、自殺の予防を図るため、予防的・開発的な視点に基づく生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組を実践および全道の高等学校への普及を図る。
▼学校教育活動支援事業
▽指定先=市町村教委から申請があった場合、道教委から予算の範囲内で、学生ボランティアを小・中学校等へ派遣する。随時募集。
学校または市町村等において放課後ならびに休日および長期休業中等の学習習慣定着の取組を進めるため、学生ボランティアなど学校サポーターを派遣。
▼子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着研修事業
▽指定先=兜沼小中(管内PTA連合会事務局)
保護者、地域住民、学校および教育委員会等が共通理解を深めるとともに、学力・体力の向上や生活習慣の改善を図る方策の共有、取組の促進。
▼地域人材による家庭教育支援推進事業「地域における家庭教育支援基盤構築事業」
▽指定先=宗谷教育局(家庭教育支援者養成研修会)
全ての保護者が安心して家庭教育を行うことができる支援体制の構築のため、市町村の家庭教育ナビゲーターを含む家庭教育支援者の連携を進め、地域における家庭教育支援の基盤構築に向けた取組の拡充を図る。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=稚内市(稚内港小、稚内東小)、豊富町豊富小、幌延町幌延小
児童生徒の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に1人ずつ授業改善推進員を配置し、その教員からなる「授業改善推進チーム」を組み、週単位で同一校に勤務することで学校全体の授業改善に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽指定先=稚内市稚内中央小、稚内市稚内南小、稚内市稚内東小
退職教員や社会人等を講師として配置し、習熟度別少人数指導やチーム・ティーチングを実施することによって、児童生徒の学力向上を図る。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽指定先=稚内市(中核校・稚内南小、稚内中央小、稚内港小、稚内中、稚内南中、浜頓別町(浜頓別小、浜頓別中)、中頓別町(中核校・中頓別小、中頓別中)
全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを掲示し、社会に開かれた教育課程の実現に向けて学校改善や働き方改革を実施し、その成果を普及・啓発するシステムを構築することにより、小・中学校の学校力向上を図る。
▼北海道ふるさと教育・観光教育推進事業
▽指定先=実践校・猿払村拓心中(観光)、協力校・利尻富士町鴛泊中(アイヌの人たちの歴史・文化等)、稚内市宗谷小(北方領土)
道徳科、総合的な学習の時間、特別活動等において、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図ることを目的とした、実践校および協力校による学習テーマに基づく取組。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=枝幸町(枝幸中、枝幸小、岡島小、目梨泊小)
小・中学校間の円滑な連携体制を構築し、学習指導と生徒指導を関連付けた教育活動の改善・充実を図ることによって、児童生徒のより良い人間関係を築く力を育成し、不登校児童生徒数の減少などの生徒指導上の諸課題の解決を図るなど、中1ギャップ問題の解消や未然防止を図る。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=稚内市港小
専科教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校等に配置し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教教員の体育に関する指導力向上や学校全体の体力の向上の取組の充実を図る。
▼体育エキスパート教員巡回指導事業
▽指定先=本務校・幌延町問寒別小、巡回校・豊富町豊富小、幌延町幌延小
小学校体育エキスパート教員を配置し、本務校へ児童の体力向上に関し、支援を必要とする複数市町村の小学校を巡回し、チーム・ティーチングによる指導や授業改善に向けた指導助言等を行うことによって、小学校教員の体育の指導力向上および体力向上を図る。
▼北海道青少年フロンティアリーダー養成事業「フロンティアリーダー養成アカデミー」
▽指定先=管内の中学生または高校生(各市町村1人)
将来のリーダーとなる中学生および高校生を対象に、地域資源を活用した体験的な学習や「SDGs」の推進につながる地域課題の解決に向けた実践的な学習機会を通じて、市町村の次世代の地域リーダー養成に寄与する。
▼働き方改革推進事業
▽指定先=幌延町幌延中、稚内市稚内南小
「学校における働き方改革北海道アクション・プラン」に掲げる取組を積極的に進めるとともに、好事例の横展開を図り、働き方改革を強力に推進する。
(道・道教委 2022-08-29付)
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