道教委、高校長協会等３団体と懇談　人・物両面で現場支援　教育諸課題解決へ連携確認

（道・道教委 2022-08-31付）

あいさつに立つ林会長

　道教委と道高校長協会（林正憲会長）、道高校教頭・副校長会（大谷健介会長）、道公立学校事務長会（岩間淳会長）との５年度道文教施策重点要望に係る教育懇談会が２９日、札幌市内の第二水産ビルで開かれた。３団体の要望に対する回答をもとに意見を交わし、行政と学校の一層の連携を確認。道教委は専門スタッフの配置拡充やＩＣＴ環境の整備など学校現場の支援に努めていくとした。

　開会に当たり山城宏一高校教育課長は、教員のＩＣＴ活用指導力の向上に向けた教員研修の充実、新型コロナウイルス感染症対応、学校における働き方改革の推進など、多岐にわたる高校教育の課題解決を図るため、校長会をはじめ各団体との連携の重要性を強調した。

　つぎに３団体を代表して道高校長協会の林会長があいさつ。要望の具現化へ国・道の関係部局に働きかけるとともに、学校現場の困り感を傾聴する様々な機会を設けるよう呼びかけ「一人ひとりの子どもたちに質の高い教育環境を提供するため、困難を乗り越える方策を考えてほしい」と要望。

　その上で、より良い社会を創造する教育の意義と可能性を強調し「本道の高校教育の充実・発展に向け、これからも未来志向で道教委と連携・協力し、取組を進めていきたい」と述べた。

　続いて３団体の要望に対する回答をもとに関係課と意見交換した。

　道教委は、学校における働き方改革を推進するため、部活動指導員をはじめとする専門スタッフの配置拡充を継続。本年度の学習指導員の追加申請を受け付けていくと回答した。

　ICT関連では端末整備や校内通信ネットワークの保守管理・更新等に必要な財政措置を国に要望するほか、校務用端末の更新経費を検討する考えを示した。

(道・道教委 2022-08-31付)