上川管内の文科省・道教委指定事業 教育課程特例校 東川町7校・園 上川局 文科6事業、道教委17事業(道・道教委 2022-09-02付)
【旭川発】上川教育局は、管内の道立学校、市町村における本年度の文部科学省および道教委の指定事業をまとめた。文科省で6事業、道教委で17事業の計23事業。文科省の教育課程特例校に東川町立東川幼・東川小・東川第一小・東川第二小・東川第三小・東川中・東川高が指定されたほか、道教委の高校段階における入院生徒に対する教育保障体制整備事業の研究推進校に東川高校、研究協力校に東川養護学校が指定された。指定事業の概要はつぎのとおり。
文 科 省
▼スーパーサイエンスハイスクール事業
▽指定先=旭川西高
高校および中高一貫教育校における先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力・技能や科学的思考力、判断力および表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域と学校の連携・協働体制構築事業(地域と学校の連携・協働体制の構築)」
▽指定先=富良野市、和寒町
地域学校協働活動やコミュニティ・スクールの運営方法等を検討する運営委員会の設置や事業関係者の資質向上、情報交換等を図るための研修等を行い、地域学校協働活動やコミュニティ・スクールの一体的な推進を図る。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域と学校の連携・協働体制構築事業(地域学校協働活動の実施)」
▽指定先=士別市、名寄市、富良野市、東神楽町、比布町、愛別町、上川町、東川町、美瑛町、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村、和寒町、剣淵町、下川町、美深町、幌加内町
地域学校協働本部ならびに地域の実情に応じた仕組みのもと、取組の内容に応じて必要な人員を配置し、無償ボランティアを含む地域の様々な人々の参画を得て、様々な地域学校協働活動の総合化・ネットワーク化を進めつつ実施するよう努めるとともに、活動の充実を図る。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域における家庭教育支援基盤構築事業」
▽指定先=東神楽町、東川町
家庭や地域と学校との連携強化を図りつつ、家庭教育支援員等の養成、家庭教育支援チームの組織化、家庭教育支援員の配置等を行い、身近な地域における保護者への学習機会の提供や親子参加型行事の実施、相談対応や情報提供等の支援活動の実施に加え、児童虐待の未然防止・早期発見などの対応を含め、支援が行き届きにくい家庭への対応を充実させることによって、家庭教育支援チーム等による取組の拡充・強化を図りつつ、地域における家庭教育支援の基盤を構築する。
▼教育課程特例校
▽指定先=東川町東川幼・東川小・東川第一小・東川第二小・東川第三小・東川中・東川高
学校や地域の実態に照らし、カリキュラム・マネジメントに係る学校裁量の幅を拡大させ、教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成等に資するより効果的な教育を実施するため、学校や地域の特色を生かした特別の教育課程を編成して、教育を実施する。
▼学園制加配活用事業
▽指定先=東神楽町東神楽小・忠栄小・東神楽中
小学校高学年における教科担任制を導入することによって、小中一貫教育の充実、切磋琢磨できる学習環境の構築、働き方改革の推進等を先行的に実践する学校群を指定し、事業の実施に関し必要な事項を定める。
道 教 委
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=旭川東高
将来における本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努め、もって本道の高校教育全体の活性化に資する。
▼就職指導の改善に関する研究
▽指定先=旭川北高(定時制)
今日的な就職指導に当たっては、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる資質・能力の育成が必要であることから、実践研究校を指定し、社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図る。
▼高校段階における入院生徒に対する教育保障体制整備事業
▽研究推進校=東川高
▽研究協力校=東川養護
高校段階における入院生徒に対する教育の機会を確保するため、ICT機器や特別支援学校のセンター的機能を活用して、本道の状況に応じた教育保障体制の整備に努める。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽中核校=旭川市大有小、名寄市名寄中・名寄東中
▽指定校=旭川市北門中・近文小・北光小、名寄市名寄南小・名寄西小・智恵文中・智恵文小・名寄小・名寄東小・中名寄小・風連中央小・風連中
管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって、本道の小・中学校の学校力向上を図る。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽配置校=和寒町和寒小、鷹栖町鷹栖小・北野小、富良野市東小・扇山小・富良野小、旭川市永山小・永山西小・陵雲小・神居東中・神居中
▽連携校=富良野市山部小、旭川市青雲小・東町小・忠和小・神楽中・啓北中・緑が丘中・春光台中・広陵中東明中
▽先駆的モデル事業=旭川市朝日小・神楽小・緑が丘中・春光台中
児童生徒の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小・中学校に1人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる「授業改善推進チーム」を活用して、小学校においては学校全体の授業改善、中学校においては、地域全体の数学に係る授業改善に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽指定先(小学校)=士別市士別南小、名寄市名寄小、富良野市富良野小、東神楽町東神楽小、旭川市朝日小・永山西小・日章小・東五条小・台場小・愛宕東小・永山小
▽指定先(中学校)=東神楽町東神楽中、東川町東川中、美瑛町美瑛中、士別市朝日中、旭川市永山南中・北門中・広陵中・緑が丘中
▽指定先(外国語活動)=旭川市忠和小・西御料地小・千代田小・末広小・末広北小・神居東小・緑が丘小・知新小・永山西小・東五条小・旭川第三小・東町小・新富小・近文第一小・青雲小
本道における喫緊の教育課題への対応のため、退職教員や社会人等を講師として配置し、それらを活用し、児童生徒の学力向上を図る。
▼ICTを活用した学びのDX事業
▽指定先=旭川盲
国のGIGAスクール構想を踏まえて整備される学習者用端末等のICT環境を活用し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進するため、道教委の「ICT活用授業指針」に基づき、ICTの効果的な活用を推進する学校を指定し、その取組および成果を全道に普及する。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=当麻町当麻小、旭川市旭川小
児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校等に「体育専科教員」を配置し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼体育エキスパート教員活用事業
▽指定先=美瑛町美瑛小・美瑛東小、東神楽町東聖小
体力向上に関し、支援を必要とする複数市町村の小学校に対して「体育エキスパート教員」が巡回し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=鷹栖町鷹栖小・北野小・鷹栖中、旭川市豊小・東町小・光陽中
小・中学校間の円滑な連携体制を構築し、学習指導と生徒指導を関連付けた教育活動の改善・充実を図ることによって、児童生徒のより良い人間関係を築く力を育成し、不登校児童生徒数の減少などの生徒指導上の諸課題の解決を図るなど、中1ギャップ問題の解消や未然防止を図る。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=鷹栖町、東神楽町、比布町、東川町、美瑛町、剣淵町、名寄市
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、社会福祉等の専門的な知識・技能を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援を行う、スクールソーシャルワーカーを教委・学校等に配置し、教育相談体制を整備する。
▼道実践的安全教育モデル構築事業
▽指定先=東川町
学校が地域と密接に連携し、子どもの視点も踏まえた安全対策を推進すること、全ての学校における実践的な安全教育を推進すること等について、指導方法の開発を含めた学校における児童生徒等の安全確保体制の構築・普及および学校外の専門家による指導等を行う取組を実施し道実践的安全教育モデルを構築して、全道に普及させ、学校における安全教育・安全管理の一層の充実を図る。
▼道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)
▽推進校=上富良野高
▽連携校=豊富高
▽サポート校=旭川農業高
高校がコンソーシアムなどの学校と地域等との連携・協働体制を構築し、地域課題の解決等を通じた探究的な学びを実現することで、地域ならではの新しい価値を創造する人材を育成する。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽推進地域=上川町、富良野市
▽推進校=富良野市虹色保・扇山小・富良野東中・富良野高
教員の発達障がいに関する専門性の向上を図るため、各管内に推進校を指定するとともに、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、道内の全管内に推進地域を指定し、その取組の成果を広く道内に普及する。
▼高校における特別支援教育支援員配置事業
▽指定先=旭川西高、旭川北高(定時制)、士別翔雲高
高校における特別支援教育の充実を図るため、発達障がいを含む障がいのある教育上特別な支援を必要とする生徒が在籍する道立高校に特別支援教育支援員を配置する。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業
▽実践校=富良野市樹海学校(アイヌの人たちの歴史・文化等)、鷹栖町北野小(北方領土)
▽協力校=東神楽町東神楽小(アイヌの人たちの歴史・文化等)、中川町中央小(北方領土)、南富良野町南富良野中(観光)
道徳科、総合的な学習の時間、特別活動等において「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼小中一貫教育サポート事業
▽指定先=名寄市智恵文小・智恵文中
中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施等、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
(道・道教委 2022-09-02付)
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