宗谷局　学力保障会議　家庭の理解・協力が必要　全国学力等調査の結果共有

（道・道教委 2022-09-02付）

管内児童生徒の学力向上に向け意見を交わした

　【稚内発】宗谷教育局は８月２３日、宗谷合同庁舎を主会場に第２回学力保障会議をオンラインで開催した。管内市町村教委の教育長や教頭、主幹教諭、合わせて約６０人が参加。本年度の全国学力・学習状況調査における管内の状況を共有。児童生徒の学力向上推進に向け、意見を交わした。

　会議は、管内児童生徒の学力保障に向け、市町村教委、学校、行政等が一体となって取り組むための目標や方策について協議し、学力保障の取組充実を図ることが目的。管内市町村教委の教育長のほか、宗谷校長会、稚内市校長会、道高校長協会道北支部宗谷ブロックの各代表者が構成員となっている。

　今回は、宗谷管内公立小・中学校教頭・主幹教諭研修会と併催。

　開会に当たり、宗谷局の山﨑義一局長があいさつ。本年度の学習状況調査の結果について説明した上で「きょうの研修内容を校内で共有し、子どもの確実な資質・能力、未来保障の確立につなげてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、千代隆志教育支援課長が説明。教育局が独自に集計した各教科の正答率のほか、正答率と質問紙調査のクロス集計の結果を示した。

　クロス集計の結果から、「授業での発表やアウトプットする場面の設定」「振り返りや確認問題の指導」などを取り入れた授業の必要性を呼びかけた。

　このあと、本年度の結果等を踏まえた市町村・学校としての対応策を協議。宗谷校長会の吉﨑健一事務局長は、さらなる学力向上について「ネットやゲームによる影響が非常に大きいと感じる。非常に長い時間を費やしている地域があることを考慮すると、家庭への理解・協力を求めていく必要がある」と意見を述べた。

(道・道教委 2022-09-02付)