道教委　釧路養で感染症対策セミナー　マニュアルを高く評価　札医大・髙橋教授が視察、講話

（道・道教委 2022-09-05付）

髙橋教授は手指消毒など感染症対策の工夫を求めた

　【釧路発】道教委は８月３１日、学校の感染症対策改善セミナーを釧路養護学校（髙橋好則校長）で開催した。札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座の髙橋聡教授が校内を視察後、講話した。専門的見地から手指消毒や換気など感染症対策の工夫について助言した。

　セミナーは、集団生活の場である学校で生じる感染症拡大が児童生徒および地域の健康被害、感染拡大ひいては医療の逼迫につながる恐れを踏まえるとともに、インフルエンザ流行の懸念などから「感染症に強い学校」の定着を図ることがねらい。感染症対策の専門家が学校を訪問し、対策の改善点を整理することで、実効性のある感染症対策の強化に努めていく。

　オンライン・集合形式で開催。同校の教諭をはじめ、釧路鶴野支援学校などの教諭・養護教諭、保健所の保健師などが参加した。

　はじめに髙橋教授が校舎内・寄宿舎を視察。徹底した手指消毒や換気のスタイルなどの感染症対策を高く評価し、継続して感染症対策を徹底するよう呼びかけた。

　続いて講話に移り、マスク着用をはじめとした基本的な感染症対策の意味と必要性を解説した。文部科学省や道教委の通知等を踏まえ、児童生徒や教職員の感染確認時の対応方法をまとめた同校独自の「感染症対策マニュアル」や学校の体制を高く評価した。

　同校の齋藤利文副校長は「これまで実施してきた感染症対策を専門的観点から評価してもらうことで、子どもたちへの感染抑制につながっていることをあらためて認識できた」と感想を。校内視察を通した助言等については「より実践的で持続可能なもの」と話した。

　道教委は今後、セミナーを小学校、高校、養護学校４校で開催する予定。道立総合研究機構の職員を講師とした「学校における効果的な換気」に関するセミナーは、７日の芽室町立芽室西小学校を皮切りに計３回開催する。

(道・道教委 2022-09-05付)