少年の主張全道大会　最優秀賞に金さん　江別大麻東中３年　堂々とした生き方したい

（道・道教委 2022-09-06付）

最優秀賞に輝いた金さん（左）

　４年度「少年の主張」全道大会では、江別市立大麻東中学校３年生の金美怜さんが最優秀賞に輝いた。金さんは「込められた意味」と題して発表。外国にルーツを持つ自らの苗字に悩む中で、父の経験や思いをきっかけに「堂々とした生き方をしたい」と思うようになったことを伝えた。その上で「人と違うことは何も悪いことじゃない」と誰もが言える世の中の重要性を訴えた（発表内容は８月１０日付４面既報）。

　本年度全道大会の出場者は、全道１４地区代表と札幌市代表２人の計１６人。事前のビデオ審査を経て、２日に開かれた道青少年育成大会には最優秀賞、優秀賞に選ばれた生徒が登壇し、自らの経験を踏まえた意見・思いなどを熱弁した。

　最優秀賞は金さんが受賞。優秀賞には、長沼町立長沼中学校３年・岸楓珂さんの「世界へ届け　私の一歩―個性の違いを認め合う」、厚沢部町立厚沢部中学校３年・細畑綾香さんの「“戦争を知る”とは」、中標津町立中標津中学校３年・藤浪あいさんの「カミングアウト」が選ばれた。

　受賞者には、表彰状、「北海道コンサドーレ札幌賞」としてサインボールが贈られた。

　表彰式後、審査員を務めた道ＰＴＡ連合会の出村好孝事務局次長が講評。最優秀賞に輝いた金さんの発表について「戦後日本が構造的に抱える課題を、現代社会が目指す多様性社会の観点からの意識改革によって解決に導きたい、という強い決意が伝わった」と評価した。

　優秀賞、奨励賞の発表内容についても「立派な発表だった」とたたえた。

　金さんは北海道代表として北海道・東北ブロック審査に参加し、ブロック代表に選出されると１１月１～３０日までウェブ開催される全国大会に出場することとなる。

(道・道教委 2022-09-06付)