5~7年度公立高配置計画決定 留辺蘂 募停は6年度 教育活動近隣校に継承へ 道教委
(道・道教委 2022-09-07付)

 留辺蘂を巡っては当初、2年度に示された計画案において5年度募集停止とされていたが、地元の要望などを受けて再編を留保。3年度計画で進路状況に大きな変動が見られないなどとして、5年度の募集停止が決定していた。

 ことし6月の計画案提示後に開かれた地域別検討協議会では、北見市の辻直孝市長が「同校で行われている必要な学びを継続し、教育内容を引き継ぐためにも生徒たちの選択肢を残してほしい」と要望。PTA関係者からも、存続を求める声が上がっていた。

 協議会における意見や度重なる要望活動を受け、道教委は「前例がなく異例」(関係者)とも言える、募集停止を1年延期する判断を下した。

 道教委は今後、特色ある教育活動の一部を近隣校に引き継ぐための検討作業に入るとしている。現段階では未定だが、同校が総合学科として取り組んでいる教育内容を北見圏域の学校に移行するとみられる。

 具体的には、福祉や商業など、既に圏域内で取り組んでいる学校がある内容については、当該校に引き継ぐよう求める方針。一方、国際理解などに関しては、近隣校の校長らと協議を重ね、教科・科目などの教育課程に位置付ける方向で調整を進めていく見通し。

 近隣校への教育課程等の移行は6年度からを想定。このため、今後1年余りの時間をかけて、地元や関係者との協議を進めていく。道教委担当者は、現在改訂作業が進むこれからの高校づくりに関する指針の検証結果報告書に示された「市町村を越えた通学可能圏内での再編を検討」するに当たっての先行事例としたい考えを示す。「生徒たちの選択肢を効果的に残していけるようこれまで以上に早期に情報提供を行い、特色ある学びを引き継いでいけるよう一層配慮したい」と話している。

 このほかの計画案からの変更をみると、本年度入選の結果、学級減を行った20校のうち、栗山、余市紅志、伊達開来、羽幌、美幌、湧別、清水、広尾、池田の9校については、中卒者数の状況などを勘案し1学級増とした。

 一方、7年度の岩見沢市内および富良野市内の再編統合を含む5~7年度配置計画案に示したその他の内容は、原案どおり決定した。

(道・道教委 2022-09-07付)

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