幼児教育の質向上へ 道教委 幼小つなぐ視点を共有 文科省 横山調査官の講話など(道・道教委 2022-09-07付)
道・道教委は2日、幼児教育の質向上に関する研究協議会をオンラインで開催した。文部科学省初等中等教育局幼児教育課幼児教育調査官の横山真貴子氏による講話や説明・協議を実施。道内から約130人が参加し、幼児教育と小学校教育をつなぐ視点を共有した。
研究協議会は、幼児教育の課題解決の方策を明らかにし、幼児期の教育で育みたい資質・能力を育てる指導の充実など、幼稚園等における教育課程の編成・実施や保育所等における全体的な計画の適切な作成・展開に資することが目的。
幼児教育施設、小学校、特別支援学校の教員や教育委員会の関係者、大学の教員や保育行政担当者ら約130人が参加した。
はじめに、道教委幼児教育推進センターの柴田学課長補佐が幼児教育に関する国の動向や本道の現状、本年度から取り組む北海道版幼児教育スタートプログラム事業について説明した。
続いて横山調査官が講話。幼児期に育みたい資質・能力や「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を示し、幼児教育と小学校教育をつなぐ手掛かりとするよう期待した。指導計画の作成に当たっては子どもをしっかりと捉え、改善を進めるPDCAサイクル確立の重要性を示した。
講話後、えりも町教委の千葉繁指導主事が北海道版幼児教育スタートプログラムの今後の事業計画を説明。つぎに札幌市立かっこう幼稚園の笹山雅司園長が「指導計画の作成と保育の展開、指導の課程の評価の改善について」と題して説明し、幼小協働による架け橋期のカリキュラム作成や幼小期にふさわしい生活を展開するための指導計画について協議した。
最後に幼児教育推進センターの田口範人センター長は、子どもたちが安心して学び、力を発揮する幼小連携・接続の意味を共有するとともに、保育者・教員が互いを知り、カリキュラムをつなぐ重要性を示した。
(道・道教委 2022-09-07付)
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