道教委　いじめ問題緊急支援チーム　９月中運用開始を計画　通常・アウトリーチの２種類で

（道・道教委 2022-09-09付）

　道教委は、学校や市町村教委だけで解決が困難な事案等に派遣する「いじめ問題緊急支援チーム」について、９月中の運用開始へ準備を進めている。学校や市町村教委が派遣を要請する「通常型派遣」と、道教委が把握した事案のうち、学校や市町村教委と協議した上で派遣する「アウトリーチ型派遣」の２種類を設定する予定。

　いじめ問題緊急支援チームは、学校・市町村教委だけでは解決が困難な事案に対し、専門家と連携した積極的な支援をするため派遣を開始するもの。道教委の指導主事のほか、事案に応じてスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、弁護士や医師などの専門家で編成する。事案解決に向けて生徒指導体制や教育相談体制、法律・医療・心理・福祉等に関する内容に関する指導助言や援助等の支援を行う。

　「アウトリーチ型派遣」では、道教委が各種調査アンケートや相談窓口による相談、指導主事による学校訪問等を通じて把握した事案のうち、学校や市町村教委と情報を共有して協議の上で支援が必要な場合に派遣する予定。

　６日の道議会文教委員会で唐川智幸学校教育監は、緊急支援チームによる取組のほか、各種いじめ相談窓口での早期発見・早期対応、道のいじめ防止基本方針の改訂や次期いじめの防止等に向けた取組プランの策定を進めるとし「いじめ根絶に向け、本道の子どもたちの命と心を守る取組を徹底していく」と答弁した。

　大越農子委員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道・道教委 2022-09-09付)