石狩局　管内ＩＣＴ活用連絡会議　道立校体育館　ワイファイ整備を　環境整備の現状と課題交流

（道・道教委 2022-09-12付）

管内市町村では体育館等に積極的にワイファイを整備していることが分かった

　石狩教育局は８月２６日、オンラインで４年度第１回管内学校ＩＣＴ環境・活用等連絡会議を開いた。管内市町村首長部局や市町村教委の担当者ら１２人が参加し、地域のワイファイ環境の整備や通信環境が整っていない家庭への支援などについて現状や課題を交流した。

　会議では、はじめに田中賢一局長があいさつ。「子ども自身がＩＣＴを学びのツールとして日常的に活用できるようになることや、全ての子が当たり前に日常的なものとして、家庭や地域にかかわらず活用できることが重要」と述べ「管内の市町村の現状や課題を焦点化し、全ての子に必要となる資質・能力の定着が図られるよう情報提供いただき、学びの充実を図っていきたい」などと訴えた。

　続いて、石狩局が学校におけるＩＣＴの活用について、実際の活用場面を動画で確認しながら説明。

　①地域の通信インフラ②児童生徒等がワイファイ等を利用できる公共施設等の情報③通信環境が整っていない家庭等の支援―の３つの議題について情報交換・情報共有を行った。

　公共施設等のワイファイ環境については概ね整っており、児童生徒が活用できる状態であることを確認。

　通信環境が整っていない家庭への支援については「学級閉鎖時はルーターの貸し出しも通信費も無料にしているが、日常の持ち帰りではルーターは貸し出すがシムカードの契約は家庭負担」「修学援助世帯に定額月４千円を支援している」「各家庭の環境を細かく把握することはできないため、一律に支援し役立ててもらっている」など、様々な形で工夫を施しながら何らかの形で支援が行われていることを確認した。

　また、札幌西高校の藤村誠校長が学校現場の実態について情報提供。「管内では４月からＢＹＯＤを活用している学校もあるが、８月には全てそろうはず」「端末は学習以外にも、ホームルームの連絡事項が多いときなどに活用されている」「課題は教員の得手不得手が極端なこと。それがそのまま端末の使用頻度につながっている」「道立高は教室にはワイファイがあるが、実験室や体育館にないのが課題」などと述べた。

　このあとの質疑では「高校のＢＹＯＤのモデルやＯＳを指定しているか」「小・中学校の体育館は避難所になるが、ワイファイが整備されているか」などの質問が上がり、ＢＹＯＤは「教室での使い勝手の問題からモデルやＯＳなどを案内し、なるべくそれを選んでもらえるようにしている」などの声が多数を占めた。

　小・中学校の体育館等へのワイファイについてはほとんどの市町村が整備済みで「災害時を想定し整備済み」「特別教室を含め整備済み」「グラウンドにつけたいという思いもある」など積極的な姿勢がうかがわれた。

(道・道教委 2022-09-12付)