道教委・倉本教育長が留萌管内視察 成果を周りに広げて 留萌高ゼロカーボン計画を評価
(道・道教委 2022-09-07付)

倉本教育長留萌管内視察①高校生と意見交換
留萌高生とプロジェクトについて意見を交換した

 【留萌発】道教委の倉本博史教育長は8月31日と9月1日の2日間、留萌管内で教育行政視察を行った。管内の学校や施設を視察。31日は留萌教育局主催の留萌高校・北海道大学SGDs・ゼロカーボンプロジェクトについて留萌高生と意見を交換したほか、留萌局若手職員との懇談会を行った。

 道教委の倉本教育長、荒川裕美教育政策課長らが管内を訪問した。

 31日は増毛町立増毛小学校の授業を視察したほか、旧増毛小学校や旧留萌高校の施設を見学。また、留萌合同庁舎で留萌局主催の同プロジェクトについて留萌高生と意見を交換したほか、留萌局若手職員との懇談会を行った。9月1日は小平町立小平小学校や苫前商業高校、遠別農業高校の授業視察や施設見学を行った。

 うち31日の留萌高生10人との意見交換では、留萌局の林昭宏高校教育指導班主査が同プロジェクトについて説明した。探究のテーマを「風力発電とゼロカーボン」「プラスチックごみが及ぼす影響」と設定したことを紹介。7月に北大でのプレワークショップを行ったほか、今後、管内でのフィールドワークやオンライン発表会の予定について伝えた。

 続いて、留萌高生がプレワークショップについて説明。今後について「どういった地域で風力発電が有効か調べたい」「環境問題の知名度を高めたい」などと意気込みを述べた。

 倉本教育長はプロジェクトについて「他では得られない体験になる。学んだことを少しでも周りの人に話して、広げていくことが大切」と激励した。

 このあと、留萌局若手職員12人との懇談会を実施。①働きやすい職場づくり②今後のキャリアビジョン―の2点について意見を交換した。

 若手職員は①について「人間関係構築や書類整理」「エアコンやパソコンなどの環境整備」「自身の仕事が現場にどのように生かされているのかフィードバックすること」「年代や役職が違う他の職員とのネットワークづくり」など、②について「自分の仕事がどういう風につながっているのか分かる道立学校で働きたい」「教員の働き方改革に携わりたいので学校の事務職員の立場から現場を見たい」「知事部局などの人事交流のみならず、国や市町村を含めて経験したい」などと声が上がった。

 倉本教育長は書類整理などについて方法は一つではないことから様々な人の方法を参考にすることを求めた。

 「もちろん専門性を高めるのは大事だが、狭い分野だけでは社会の中で遊離したものになる。経験の場を広げたいという話があったことは大変うれしい」と話した。また、市町村側からの見方、国においては他都府県の動きが分かるなど人事交流の重要性を強調した。

 最後に若手職員の職場づくりやキャリアビジョンに関する考えに触れ「関心を持って取り組んでいることをあらためて感じた。心強く思う。その思いをもとにいろいろな仕事をしていただけたら」とエールを送った。

(道・道教委 2022-09-07付)

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