立命館慶祥で附属校サミット　社会連携で学校魅力化　全国私立中高２６校　実践を共有

（道・道教委 2022-08-30付）

　全国私立大学附属・併設中学校・高校教育研究集会実施連盟（藤原康洋会長）は２７日、第２７回研究集会（附属校サミット）をオンラインで開催した。大会テーマ「社会にひらかれた学校づくり　学校をもっと面白く」のもと、立命館慶祥中学校・高校による公開授業や５分科会などを実施。全国２６の私立中学・高校から１５０人以上が参加し、地域の魅力を生かした教育の実践を共有した。

　開会式で藤原会長は「社会が大きく変化する中、中高生が自ら考え決定し、行動する大人へと成長することが求められている」と述べ、主体的に学び続ける人間を育てるため、社会との関連を意識しながら学びの　楽しさを味わう教育の必要性を強調した。

　続いて開催校である立命館慶祥中高の江川順一校長が登壇。「公立学校を抜き、そしてさらに全国一の学校を目指すことが私たち立命館慶祥の目指す姿。きょうはその一端をご覧になってほしい」と公開授業をはじめとする研究大会の成果に期待し、地域と共にある学校づくりに向けて理解を深めてもらうよう呼びかけた。

　つぎに安平町教委の永桶憲義教育次長が「２０２３年開校　地域の魅力を活かした安平町立早来学園の挑戦」と題し、平成３０年の北海道胆振東部地震や被災直後の学校生活、来年度の開校を目指す早来学園について説明。地域住民の意見を参考とした新校舎のコンセプト「自分が“世界と出会う場所”」やデザインを示し、来年度の開校へ準備を進めていることを伝えた。

　公開授業に移り、国語、社会、数学、理科、外国語、保健体育、司法講座の計７本の授業動画をオンラインで配信。ＣＲＥＡＴＩＶＥ　ＯＦＦＩＣＥ　ＣＵＥの鈴井貴之氏が「教科書には書かれていない考える力」をテーマに地域から見た学校の在り方について講演した。

　分科会では、芝浦工業大学附属中学高校による探究ＩＴのカリキュラム・デザインや平取町教委の庄野剛教育長による実践発表など５つの分科会で発表・協議を行った。

　立命館慶祥中学校・高校の卒業生による生徒発表も行い、中学生企業家やボツワナ研修の２点を取り上げた。

(道・道教委 2022-08-30付)