第3期スポーツ推進計画骨子案審議 地域スポーツの拡充を 第2回道スポーツ推進審議会
(道・道教委 2022-09-01付)

 道は8月30日、札幌市内のかでる2・7で第2回道スポーツ推進審議会を開いた。5年度から5年間を期間とする第3期北海道スポーツ推進計画の骨子案を審議。骨子案では部活動の地域移行に向け、地域スポーツの人・場の確保・拡充を明記。委員からも「グラウンドや指導者をどうするか」などの意見が集中した。

 オンライン併用で委員12人が参加した。はじめに事務局が骨子案を説明。スポーツ人口の減少や新型コロナの流行、部活動の地域移行などを踏まえ、めざす姿を「スポーツを通じた『将来にわたる持続可能な社会の実現』」とした。

 また、施策の基本方針(柱立て)5点について、取組の方向性を示した。

 柱1「スポーツ参画人口の拡大とライフステージに応じたスポーツのあるくらしの充実」では、子どもの心身の健全な発達と体力向上のためのスポーツの機会の充実を明記。部活動の地域移行へ「地域のスポーツ環境の充実に向けた人(指導者)・場(総合型クラブ設置促進・質的充実等)の確保・拡充」を盛り込んだ。

 柱2「北海道ならではの特色を生かしたスポーツによる地域の活性化と共生社会の実現」では「スタジアム等を核としたまちづくりへの協力」「障がい者スポーツの情報発信・理解促進」などを盛り込んだ。

 柱4「スポーツの安全・安心の確保とささえる環境づくり」では、体罰や暴力の根絶へ「競技団体のガバナンスコードの策定・公表の促進」を盛り込んだ。

 委員からは部活動の地域移行について「グラウンドや指導者をどうするかが課題」「サッカーはクラブチームの歴史が長いが、他のスポーツはまだ先が見えない」「環境生活部のスポーツ事業と道教委がうまく調整してほしい」など多くの意見が出された。

 また「少子化の中、選手を取り合うのではなくいろいろなスポーツをさせ、選択できるようにすること」「室内で運動ができる施設が足りない。ヨーロッパではフルコート分の施設もたくさんある」などの声も。

 また、めざす姿について「何をやるのか、誰が見てもイメージできる言葉にした方がいい」、柱2について「夏の暑さ対策が問題となっており、今後、北海道に流れてくる可能性が高い。そういったものを取り込んで地域活性化につなげてほしい」「人がまばらな地域でどうやったらスポーツができるかなど、そういう点も捉えて計画をつくってほしい」などの声が出された。

 今後は10月に素案を整理し、12月にパブリックコメントを募集。5年2月に計画案を審議会に示し、3月に計画決定する予定。

 このほか、4年度北海道スポーツ奨励賞候補者の選考について審議した。

(道・道教委 2022-09-01付)

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