道教委　Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業　特支６校で探究活動　脱炭素など社会課題解決へ

（道・道教委 2022-09-29付）

　道教委は、Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業「社会との共創」推進プロジェクトの一環として、特別支援学校６校でゼロカーボンをテーマとした課題探究活動に取り組む。旭川高等支援学校を推進モデル校に、札幌あいの里高等支援学校など５校を推進校に指定。Ｓ―ＴＥＡＭ教育の観点から教科等横断的な実践を行い、探究の過程を重視した教育課程の改善・充実を図っていく。来年１月の成果発表会で各校の成果を披露する。

　Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業は本年度から３ヵ年をかけて進める道教委の新規事業。道立高校・特別支援学校において各教科での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な教育を推進し、生徒の多様な可能性を育み将来の北海道を支える人材の育成を図る。

　事業の柱の一つである社会との共創推進プロジェクトは①自治体やＮＰＯ等と関わりながら地域の課題解決策を提言する「地域課題解決型」②企業の課題解決に取り組む「アントレプレナー教育型」③科学技術を活用して実社会の課題解決につながる研究を募集する「科学技術活用型」―の３類型で探究活動に取り組む機会を設定し、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力の育成を図るもの。

　このうち③では、特別支援学校において探究活動に取り組む機会を設定する「特別支援学校課題探究活用型」を実施。推進モデル校である旭川高等支援では、研究機関等の協力を得て、ゼロカーボンをテーマに自然エネルギーを活用して課題解決を図る探究活動に取り組む。

　推進校は札幌あいの里高等支援、函館高等支援学校、中札内高等養護学校、紋別高等養護学校、釧路鶴野支援学校の５校で、各学校で設定するゼロカーボンに係る課題を実施する。

　探究活動を通して得た成果は、５年１月にオンラインで開催予定の特別支援学校成果発表会で発表する。さらに、選定された学校は３月に開催する「探究チャレンジ・北海道」に参加し、高校生たちと共にポスター形式で発表・交流する。

(道・道教委 2022-09-29付)