道教委　がん教育総合支援実践校　富川高など中高１０校に　大幅拡充　授業モデル構築へ

（道・道教委 2022-09-28付）

　道教委は、文部科学省の委託事業であるがん教育総合支援事業の４年度実践校として、三笠市立三笠中学校や富川高校など中学・高校計１０校に決定した。全て新規で、前年度の２校から大幅に拡充。学習指導要領に対応したがん教育の授業モデルの構築を図っていく。

　道教委は平成２６年度から同事業を開始。発達段階に応じたがん教育における指導内容などを検討するため、先進的な取組を実施するモデル校を指定して実践研究を行っている。

　実践校では①がん教育推進に向けた校内検討会の開催②がん教育に関する事業計画の作成・実施③国等が主催するがん教育研修会への参加と研修成果の普及④アンケートの実施⑤学習指導要領に対応した保健体育科（保健分野）または保健科目での実践研究・公開授業⑥学校だよりやホームページ等による周知⑦医療関係者等の専門家や外部講師による生徒向け講話・指導助言―に取り組む。

　本年度は実践校を２校から１０校に拡充。授業実践検討会議においてがん教育の進め方に関する講義や校種別交流を行い、各校における取組の充実を図る。

　道教委は本年度、がん教育の実践資料『外部講師と連携したがん教育』を新たに作成したほか、道内におけるがん教育の外部講師リストを更新し、健康・体育課ホームページで公開している。

　教職員・外部講師向けのがん教育に関する研修会は１１月中旬に渡島管内で集合・オンラインによるハイブリッド形式で開催し、取組の推進を図る方針だ。

　４年度実践校はつぎのとおり。

▼中学校

▽空知＝三笠市三笠

▽後志＝余市町旭

▽上川＝中富良野町中富良野

▽留萌＝遠別町遠別

▽宗谷＝稚内市宗谷

▼高校

▽日高＝富川

▽檜山＝江差

▽オホーツク＝興部

▽釧路＝釧路商業

▽根室＝中標津

(道・道教委 2022-09-28付)