道教委　障がい者の生涯学習推進へ　学習プログラムを開発　インクルーシブキャンプも

（道・道教委 2022-09-26付）

　道教委は、障がい者の生涯学習を推進するため、医療・福祉等の関係団体と連携した学習プログラムの開発や、インクルーシブキャンプの実施について検討を開始する。２１日の道議会一般質問で林祐作議員（自民党・道民会議）の質問で倉本博史教育長が明らかにしたもの。年内にも具体的な方針を固めていく見通し。

　道教委は２年度から国の委託を受け「障害者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業」を開始。医療・福祉・教育などの関係者によるコンソーシアムを設置し、障がい者が学校卒業後の学習を進める上で必要な合理的配慮の在り方やニーズに合わせた学習内容を協議し、全道交流会で共有している。また、市町村教委の職員を対象に障がい者の学びを支援する人材を養成する研修会を行っている。

　倉本教育長は、障がいの有無にかかわらず全ての人が相互に人格や個性を尊重しながら学ぶことのできる環境の整備や社会全体の理解の促進を図ることが重要とし「今後は従来の取組に加え、コンソーシアムの構成団体が連携した学習プログラムの開発や障がいの有無にかかわらず体験を共にするインクルーシブキャンプの実施など多様な学びの場を提供して、生涯を通じて学び合える学習環境の充実に取り組んでいく」と答弁した。

(道・道教委 2022-09-26付)