どさんこ子ども渡島地区会議 いじめ撲滅へ啓発動画 12月までに完成予定 道教委(道・道教委 2022-09-26付)
ジャムボードで動画制作に向けたアイデアを共有
【函館発】道教委は17日、上磯高校・北斗高等支援学校と八雲高校の2会場で、どさんこ子ども渡島地区会議を開催した。管内の小中学生、高校生、特別支援学校生がいじめ撲滅に向けた啓発動画の制作を企画。グーグルジャムボードで映像に取り入れたいアイデアを出し合った。今後、渡島地区ではプロジェクト推進員を務める高校生、特別支援学校生を中心に12月までに動画を完成させる予定。
取組は児童生徒のいじめに対する意識の醸成やいじめ・不登校の未然防止を図る「児童生徒仲良しコミュニケーション活動奨励事業」の一環。11月までに全管内で地区会議を開催する。
全道の皮切りとなった渡島地区では、主会場の上磯高・北斗特別支援と副会場の八雲高をズームで接続。函館市、北斗市、八雲町の小中学生、高校生、特別支援学校生28人が参加した。
開会に当たり、渡島教育局の深見亘教育支援課長があいさつ。「プロジェクトチーム員の高校生が小中学生をリードするとともに、遠慮なく自分の意見を発表し、いじめがなくなる方法を考えてほしい」と呼びかけた。
会議は、高校生と特別支援学校生で編成するプロジェクトチームが進行を務めた。
自己紹介を交えた簡単なゲームで打ち解けたあと「“いじめは、どんな理由があっても許されない”と思うために私たちが今できること」をテーマに、異校種で編成したグループで協議した。
「いじめはどんなことがあっても許されない」と思う人の割合が86・8%と100%に達していない実態を切り口に、いじめ撲滅に向けた考えを共有した。
高校生の「人の心を変えるのは難しいことだけど、少しでも幅広い年代の心を動かす動画を作りたい」という意見から、動画制作を企画。映像に取り入れるアイデアをジャムボード上で整理した。
各グループでは「実例を取り入れる」「明るい結末を迎える内容にしたい」「コマーシャルのような動画」などの意見をアイパッド上で共有。
主会場と副会場で挙がったアイデアを発表した。
今後、児童生徒はプロジェクトチームを中心に動画の台本作成に着手。主会場と副会場から各1本動画を制作し、ユーチューブにアップロードするほか、管内各校や公共施設に配布する予定。
プロジェクトリーダーを務める函館中部高校の金澤颯さん(3年)は「全国的にも大きな問題となっているいじめについて、小中学生と共に考える良い機会になった。人の心を動かせる動画を制作したい」と話した。
(道・道教委 2022-09-26付)
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