道・中国の高校生ら交流深める 日中友好の懸け橋へ 国交正常化50周年記念行事(道・道教委 2022-09-29付)
古琴で情緒あふれる演奏を披露する月壇中の生徒
道と中国北京市はこれまで観光や文化などの各分野で交流を重ねており、教育においては道教委と中国・北京市教育委員会がことし3月に教育分野の協力に関する覚書を締結している。
同イベントは中国駐札幌総領事館・北日本中国学生学者友好聯誼会主催。札幌国際情報高校、札幌白陵高校、札幌東商業高校の生徒約30人、北京市月壇中学、上海市香山中学、広東省中山市小欖中学の生徒約20人が参加した。
開会に当たり劉亜明総領事は、両国の平和的発展に寄与してきた民間交流を発展・継承する意義を強調。互いの違いを認めて友好関係を発展させていくべきとし「より多くの若者が中日友好のバトンをつないでほしい」と述べた。
道教委の倉本博史教育長は、交流を通して互いの地域の特色や文化への理解を深め、友情を育むよう呼びかけ「感染症の状況が落ち着き、安心して往来できるようになれば、ぜひ互いの地域を訪問して友情を深めてほしい。両国の生徒が将来、中国と北海道の懸け橋として活躍するように心から願っている」と期待した。
続いて各学校の生徒が各都市の魅力や学校の特色について発表。道内の高校生たちはウインタースポーツやさっぽろ雪まつりなどの道内のイベント、学校行事や部活動を紹介した。
中国で唯一、日本語を第1外国語とする公立中学校の北京市月壇中学の生徒たちは、紫禁城をはじめとする歴史的建造物や現代的建築物、北京料理や京劇などの文化、日本との交流活動の歴史やサークル活動を伝えた。
つぎに生徒たちが特色あるパフォーマンスを披露。中国側からは伝統楽器である古琴の演奏、花の模様を彫り込んだヒョウタン彫刻、アニメーションの吹き替え、合唱やダンスの動画を発表した。
日本側からは、国際情報高の生徒が白玉を使った料理動画や茶道の作法、札幌白陵高の生徒が秋の草花で重陽の節句を祝う華道作品などを披露。札幌東商業高の生徒たちは、日中両国で親しまれている千昌夫の「北国の春」を中国語と日本語のパートで合唱したほか、よさこいソーランなどのダンスを発表した。
最後にオンライン交流会を実施。「三島由紀夫の文学を読みましたが、日本の皆さんはどの小説家の作品が好きですか?」「中国で有名な日本人は誰ですか?」などと質問。知っている名前が挙がると喜びの声が上がり、オンラインでの記念撮影で締めくくった。
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風情あふれる生け花を発表
(道・道教委 2022-09-29付)
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