札幌市　小学校高学年向けに　新たに観光副教材作成　５年度から端末で活用開始

（札幌市 2022-10-07付）

　札幌市経済観光局は、新たに小学校高学年向け観光副教材の作成に着手する。１人１台端末で活用できるようデジタル教材として配布し、市の経済を支える観光業の重要性などについて理解を深めてもらうことをねらっている。本年度内に完成予定で、５年度から各学校での活用が始まる見通し。

　市は、まちづくり戦略ビジョンに「魅力あるまちづくりと観光振興の一体的推進」を掲げるなど、観光業について市の経済を支える重要な産業と捉えている。

　観光業の重要性について市民への理解を深めるため、早期から働きかけ意識を醸成していくことが重要なことから、学校向けの観光副教材と教員向け活用の手引を初めて作成する。

　ＧＩＧＡスクール構想に基づき１人１台端末が導入されたことを踏まえ、デジタル教材として配布。ＰＤＦ３０ページ程度を基準に、クイズや動画など視覚的に飽きない工夫を取り入れる方針だ。

　内容としては、「観光とは？」「札幌市の観光資源」「観光に携わる人たち」の３項目を想定している。特に、札幌における観光業の重要性、生活との関わりなどについて重点的に取り扱う。

　現在、委託業者を募集しており、公募型プロポーザルによって１０月下旬に決定する予定。市内教員や市教委担当者らによる内容検討会での協議を経て、本年度内に完成させる見通しだ。

　経済観光局は「授業のみならず、課外活動や家庭学習などで積極的に活用してほしい」と期待している。

(札幌市 2022-10-07付)