ＪＣＩユース国連大使の活動報告　障がい者との橋渡しを　札幌聖心女子高２年茨田さん

（札幌市 2022-10-07付）

秋元市長に活動報告する茨田さん

　日本青年会議所の「ＪＣＩグローバルユース国連大使」を務める札幌聖心女子学院高校（齊藤隆浩校長）２年の茨田美亜さんが４日、札幌市役所を表敬訪問した。国内外での研修で学んだ、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）達成への問題点などを秋元克広市長に報告した。

　事業は、全国の高校生が世界の学生と交流し、ＳＤＧｓや国際問題を考えることで、次代を担う若者の育成を目指すもの。英語でのスピーチ動画や作文をもとに選ばれた２２人が参加し、４～１０月に海外や国内で研修を重ねた。

　茨田さんは、８月下旬にインドネシアを訪れた。現地の高校生と英語でディスカッションし、その中で「医療設備の格差や医師不足といった医療問題の深刻さを痛感した」と話した。また、環境教育に特化したグリーンスクールを見学するなど現地の取組に触れた。

　活動を通じて「自分の意見を発言し、行動する力が身に付いた」と茨田さん。今後は、ＳＤＧｓの４番目の目標「質の高い教育みんなに」に着目し、障がいの有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」の実現を目指した一般社団法人「ｈａｎｄｙ」の設立に向けて準備を進めているという。「障がい者と健常者の橋渡しとなる団体にしたい」と意気込みを語った。

　秋元市長は「社会的な活動を継続することで、将来に生きることを期待している」と話した。

(札幌市 2022-10-07付)