帯広市議会　食育推進条例　５年度の施行目指す　役割を明確化　意見募集中

（市町村 2022-10-17付）

　【帯広発】帯広市議会は「仮称・帯広市食育推進条例」の５年度制定を検討している。素案において食育の基本理念を明記し、食育推進に向けた市や市民、教育関係者等の役割を明確化。１１月９日までパブリックコメントを実施し、市民の意見を募集している。

　市議会は、国内有数の食料基地で安全・良質な農畜産物を生活に取り入れている十勝・帯広において、人々の生活スタイル等が変化する中で様々な課題を抱える「食」の大切さを再認識してほしいと考え、条例制定を計画。食育に関する基本理念を定め、市、市議会、市民、教育関係者等の役割を明らかにし、一丸となって食育に関する取組を推進することを目的としている。

　素案をみると、生涯にわたる健全な食生活の実現や、生産や消費に至るまでの「食の循環」が環境に与える影響、地産地消および食文化の継承など、食育の基本理念として３点を設定。

　各所の役割において、教育関係者等は「基本理念にのっとり、食に関するあらゆる機会および場所を利用して、子どもたちの食に関する関心および理解を深めるよう努めるとともに、他者が実施する食育の推進に関する活動に協力するよう努める」と明記。学校・保育所等は「食に関する指導内容および食に関する多様な体験機会の充実等により、子どもたちの食に関する関心および理解が深まるよう必要な施策を講ずる」とした。

　条例の施行時期は５年４月１日を予定。素案の概要を市ホームページ等で公表し、１１月９日までパブリックコメントを実施している。

(市町村 2022-10-17付)