３定札幌市議会決算特別委（２０日）

（札幌市 2022-10-24付）

◆１４施設が受入可能　スポーツクラブ等　民間プールで水泳授業

　札幌市スポーツ局は２０日の市議会決算特別委員会で、民間プール施設での学校水泳授業の実施に向けた調査結果を報告した。市内のスポーツクラブなどに、水泳授業の受け入れができるか尋ねたところ、１４施設から可能であると回答があったと明らかにした。しのだ江里子委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

　市は、昨年５月に「市スポーツ施設配置活用実施方針」を策定。既存の学校プールの老朽化が進み、一斉に更新時期を迎えることから、民間施設の活用を視野に入れている。

　市は前年度、民間のスポーツクラブやホテルなど３０施設に対して調査を行い、水泳事業の受け入れが可能か尋ねた。このうち１４施設が可能とした。

　一方で、受け入れ不可能とした施設の中でも、市が提示した春から秋までの実施期間や２クラス同時の受け入れなどの条件がなければ受け入れられると回答があった。

　市は「積極的な活用に向けて、民間事業者と擦り合わせし、検討を進めていく」とした。

◆学校施設開放事業　優先利用枠を検討　障がい者スポーツ団体練習場所確保

　スポーツ局は、学校施設開放事業において、障がい者の優先利用枠を設ける検討を進めると明らかにした。障がい者スポーツ団体の練習場所不足の解消を進める。たけのうち有美委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

　市は平成２９年度、障がい者スポーツの普及を目的に、市立札幌みなみの杜高等支援学校を障がい者スポーツ専用の学校開放体育館とした。障がいの有無や年齢に関係なく取り組める球技「ボッチャ」や車いすバスケットボールなどが行える環境が整っている。

　一方で、依然として練習場所が不足していることから、障がい者スポーツ団体が優先的に利用できる枠を設ける検討を進めていくとした。体育館が１階にあることや、スロープや多目的トイレが整備されている学校において、一部時間帯を障がい者スポーツ団体の使用時間に設定することを想定しているという。

　市は「学校や関係団体と協議を進めていきたい」とした。

(札幌市 2022-10-24付)