交流通し課題解決へ 3年 器械・跳び箱運動(札幌市 2022-10-21付)
児童の課題などに応じて実技の場を複数用意した
第31回札幌市学校体育研究大会の公開授業では、三角山小の辰田洋人教諭が3年2組器械運動・跳び箱運動「強く踏み切って、ピタッと着地しよう~開脚跳び・台上前転」(児童数21人)を指導した。
単元は、助走、踏切、着地など切り返し系や回転系の技に関する基本的な技能の向上を目指すもの。
札体研の研究の視点①「主体的・対話的な姿を生む教材化と学習過程」に関わっては、児童一人ひとりの技能や課題に応じて選択できるよう、実技の場を複数用意している。
②「主体的・対話的な姿を生む関わり」では、児童が気付いた運動のポイントを共有できるよう、意図的な交流場面を設定。様々な視点からの感覚をつなぎ合わせ、自己の動きをより良く調整していく姿を目指している。
③「深い学びを生む評価」では、単元を通して3人一組のグループ内評価を推進し、学びに向かう意欲を高める。教師は、友達のアドバイスを受けてできるようになったこと、児童自身が気付けた動きのポイントなどを見取り、価値付けていく。
児童たちは前時までに、跳び箱の段数や幅が異なる8種類の台上前転の場を体験し、自己の課題を把握している。
本時では、自分が選択した場で台上前転ができるようになるために、交流を通して課題解決に向けた動きのポイントを探る活動を位置付けた。目標は「課題解決のために考えたことを、グループの友達や先生に言葉や動作で伝えられるようにする」。
辰田教諭は、導入で前時の内容を振り返り、児童がそれぞれ抱いた課題を踏まえ「回転するとき、頭の後ろをつけるようにしたい」「足を閉じることを意識したい」など、「なりたい自分の姿」を思い描くよう呼びかけた。
その上で児童たちは、それぞれ選択した場で練習を開始した。
辰田教諭は各グループを回り、試技をした児童や見ていた児童に「どうだった」と問いかけて感想を伝え合えるよう促した。交流を通して得た情報を結び付け、自己の動きを考えられるようにした。
終末では「友達のアドバイスを受けて気を付けることができた」「腰を高く上げることを意識したらできるようになった」などの振り返りを価値付け、学びの意欲につなげた。
(札幌市 2022-10-21付)
その他の記事( 札幌市)
子の成長間近で実感 札幌市教委 教師夢プランⅢ 教職課程履修の大学生50人
札幌市教委は14日、道教育大学札幌駅前サテライトで教師夢プランⅢを開いた。教職課程を履修する大学3年生50人が参加。教育実習で感じたやりがいなどを交流した。 市教委は3年度、これまで大...(2022-10-24) 全て読む
漫画『銀の匙』全巻寄贈
漫画『銀の匙』全巻寄贈 札幌八軒東中に釧路市酪農家 札幌市立八軒東中学校(川原明子校長)は13日、農業を題材にした漫画『銀の匙 Silver Spoon』全巻の寄贈を受けた。釧路市内で...(2022-10-24) 全て読む
札幌中央中 全校講演会 努力続ければ夢は叶う スノーボード・松本氏講話
札幌市立中央中学校(秀島起也校長)は14日、スノーボードハーフパイプ平昌オリンピック日本代表の松本遥奈選手を招き、全校講演会を開催した。全校生徒455人は松本氏の講演に耳を傾け、夢を実現さ...(2022-10-24) 全て読む
3定札幌市議会決算特別委(20日)
◆14施設が受入可能 スポーツクラブ等 民間プールで水泳授業 札幌市スポーツ局は20日の市議会決算特別委員会で、民間プール施設での学校水泳授業の実施に向けた調査結果を報告した。市内のスポ...(2022-10-24) 全て読む
札体研 三角山小で第31回研究大会 全国大会に向け一歩 分かる・伸びる・関わる活動を
札幌市学校体育研究連盟(札体研、千葉智明委員長)は7日、三角山小学校(渋谷一典校長)を主会場としたハイブリッド形式で第31回研究大会を開いた。研究主題「分かる・伸びる・関わる体育活動の充実...(2022-10-21) 全て読む
札幌市 子ども食堂運営団体支援 特別給付金の受付開始 物価高騰で食材購入費補助
札幌市は17日、物価高騰対策として、市内で子ども食堂を運営する団体の食材購入費を支援する特別給付金の申請受付を始めた。食材の値上がり分を利用料金に転嫁するのが難しいためで、活動の維持を支援...(2022-10-21) 全て読む
深瀬商事に感謝状贈呈 札幌市 子の健全育成に寄付で
札幌市市民文化局は13日、「さぽーとほっと基金」の子どもの健全育成を図る活動への寄付に対する感謝状贈呈式を行った。靴や服飾雑貨などの販売を手がける深瀬商事㈱から、33万4400円の寄付を受...(2022-10-21) 全て読む
札幌市子どもアシストセンター上半期 相談微増の1401件 家庭生活関連が最多760件に
札幌市子どもの権利救済機関(子どもアシストセンター)は、本年度上半期(4~9月)の相談件数をまとめた。件数は延べ1401件で前年同期比0・3ポイント増。内容は家庭生活関係が760件で最も多...(2022-10-21) 全て読む
3定札幌市議会決算特別委(18日)
◆半年間で31%28人 子育て参加後押し 市立校の男性教員育児休業取得状況 札幌市教委の三戸部文彦教職員担当部長は18日の市議会決算特別委員会で、市立学校男性教職員の育児休業取得状況を報...(2022-10-20) 全て読む
札幌市小学校長会 10月研究大会 力と知恵合わせ最適解へ 3専門部が2年間の成果発表
札幌市小学校長会(出葉充会長)は17日、オンラインで10月研究大会を開いた。学びの支援部など3専門部が2年間の研究成果を発表。各部の実践内容を全体で共有し、校長の役割と指導性の究明に向けた...(2022-10-20) 全て読む