札幌市教委　学校規模適正化　４地区９小学校で検討　今月中旬から地域別説明会

（札幌市 2022-11-09付）

学校規模の適正配置の説明会を実施する地域（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、児童数の減少が著しいと見込まれる東区の伏古本町・札苗地区と栄東地区、豊平区の豊平地区と月寒・東月寒地区の４地区９小学校を対象に、学校規模適正化に向けた検討を始める。今後、地域住民との話し合いを通じて、統廃合を含む学校の在り方を検討するとともに、通学区域の変更の方向性を定める予定。今月中旬からは順次、対象地域別の説明会を行う。

　市教委では、少子化に伴う学校の小規模化を防ぐため、平成１９年に「市立小・中学校の学校規模適正化に関する基本方針」を策定し、小学校１２学級以上、中学校６学級以上を適正規模として設定。適正規模化の検討が必要な地域の選定は、概ね５年ごと行っている。

　２５年に策定した第２次地域選定プランでは、２９年度に１２学級未満となることが見込まれる小学校４０校と中学校１校を抽出。このうち小規模検討地域に選定した厚別区上野幌・青葉地域の青葉小と上野幌小で２年度に、南区石山・芸術の森地域の石山東小と常盤小で前年度に、学校統合による学校規模適正化を行ってきた。

　今回は、東苗穂小とあやめ野小が現在７学級と適正規模を下回っており、栄緑小と旭小についても１２学級で、今後の減少も見込まれていることから、地域や保護者と一緒に協議を進めていく。

　東区は、伏古本町・札苗地区の東苗穂小と伏古小の２校、栄東地区の栄緑小と栄東小の２校で、豊平区は、豊平地区の旭小と豊平小の２校、月寒・東月寒地区のあやめ野小と月寒小、月寒東小の３校で今後の在り方について検討する方針。

　伏古小、栄東小、豊平小、月寒小、月寒東小の５校は、条件ほど学級減少は想定されていないものの、隣接する校区の児童減少が大きいため、地域全体での検討が必要として加えた。

　説明会は、説明パネルなどを展示し、質問には個別に応じるオープンハウス型を取る。適正規模化の基本的な考え方や、統合案などを提示する。

　開催日程はつぎのとおり。

▼東区伏古本町・札苗地区（伏古記念会館）

▽２０日午前１０時～午後４時

▽２１日午後４時～８時

▼豊平区豊平地区（豊平会館）

▽２５日午後４時～８時

▽２６日午前１０時～午後４時

▼東区栄東地区（栄新和町内会館）

▽１２月１０日午前１０時～午後４時

▽１２月１１日午前１０時～午後４時

▼豊平区月寒・東月寒地区（月寒公民館）

▽１２月１６日午後４時～８時

▽１２月１７日午前１０時～午後４時

(札幌市 2022-11-09付)