３定道議会決算特別委（１１月１０日）　前年度１６校中止　新型コロナ拡大で　実施へ適切に対応　私立学校の修学旅行

（道議会 2022-11-15付）

　私立学校の修学旅行について質疑が行われた。

　総務部教育・法人局の木村重成学事課長は、コロナ禍の修学旅行実施状況について「コロナ禍となる前は、各学校が計画どおり修学旅行を実施していたものの、コロナ禍における前年度の全日制私立高校５０校の実施状況は、日程や行き先などの変更があった事例も含め、実施した学校が３３校、実施しなかった学校が１７校となっており、このうち新型コロナウイルス感染症の影響で中止とした学校が１６校となっている」と述べた。

　またキャンセル料などの　補助金の実績について「道では２年度および３年度に新型コロナウイルス感染症の影響によって、修学旅行中止または延期したことに伴い発生した取消料等について、保護者負担の軽減を図るため、その費用を負担した私立学校に対し支援を行っている」「このうち私立高校における補助金の交付実績は、２年度は１３校に対し総額約１５００万円、３年度は１３校に対し総額約１７００万となっている」と述べた。

　本年度の修学旅行実施状況とキャンセル料の発生については「道内の全日制私立高校５０校における修学旅行の実施状況は、本年１０月末時点で実施済みが１６校、今後実施予定が３３校、実施しないが１校となっている」「現時点で修学旅行を中止または延期したことに伴い取消料等が発生している学校はない」と答えた。

　さらに、成田正行教育・法人局長は今後ついて「修学旅行の実施は各学校において判断するものであるが、子どもたちの学校生活に潤いや変化を与え、思い出に残るなど有意義な教育活動であるため、感染症対策を十分に講じた上で可能な限り実施されることが望ましい」との考えを示し「道内の全日制私立高校における本年度の修学旅行については、今後実施予定としている学校が多いことから、引き続き各学校の実施状況を把握するとともに、新型コロナウイルス感染症が長期化する中、実施方法の工夫などによってこうした教育活動が行われるよう、道教委と連携し、各学校に対して助言するなど必要に応じて適切に対応していく」と答えた。

　加藤貴弘委員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道議会 2022-11-15付)