札幌市教委　教師夢プランⅡ　授業充実の工夫学ぶ　大学生が公開授業動画視聴

（札幌市 2022-11-17付）

小学校の授業動画を視聴する参加者

　札幌市教委は１１日、道教育大学札幌駅前サテライトで教師夢プランⅡを開いた。教職課程を履修する大学２年生２７人が参加。札幌市教育研究推進事業（札教研事業）での公開授業を通して、導入の工夫や児童生徒の対話が生み出されていた場面など、授業の充実に向けたポイントを学んだ。

　市教委は３年度、これまで大学２・３年生向けに実施していた教師夢道場の内容を拡充し、新たに教師夢プランを開始。大学１年生を対象に加え、札幌の教員として働く魅力や働く上で大切なことなどを伝えている。今回は２年生対象のプランⅡの２回目。

　はじめに、３年度札教研事業秋の研究集会で公開した授業のうち、小学校６年生算数「比」、中学校３年生英語「Ｓｔａｇｅ　Ａｃｔｉｖｉｔｙ　Ｒｅｐｏｒｔ」の授業動画を上映。

　参加者は、自らの興味・関心に応じていずれかの授業を視聴。導入での問題提示の工夫、児童生徒との関わり方、主体的・対話的で深い学びが表れていた場面など、気付いたことをメモした。

　視聴後、グループで授業内容について交流。小学校の授業を視聴した参加者は「導入でくじ引きを取り入れた工夫によって、比を漠然としたものではなく実体験として理解することができた」「わざと誤答を示したことで、子どもたちから“何で？”という疑問や対話を生み出していた」「個人で考える時間を多めに取っていたが、分からない子がヒントを得られずに置いてけぼりの状況になってしまっていたのでは」などの意見を出した。

(札幌市 2022-11-17付)