国研指定事業協力校・札幌中の島中　１２月のテストでＣＢＴ　保健体育でメクビット活用

（札幌市 2022-11-17付）

　国立教育政策研究所・教育課程実践検証協力校の札幌市立中の島中学校（山下和幸校長）は、１２月の定期テストをＣＢＴ（コンピュータ使用型調査システム）で実施する。教科は保健体育（保健分野）で、文部科学省ＣＢＴシステムＭＥＸＣＢＴ（メクビット）を活用。国研の横嶋剛教育課程調査官の指導助言を受けながら問題形式などについて検討しており、今後、その効果を検証し全国に発信する。

　国際的な学力調査におけるＣＢＴ化の加速、ＧＩＧＡスクール構想の推進等の流れを受け、文科省は全国学力・学習状況調査のＣＢＴ化に向けた取組を推進しており、３年度から試行・検証を開始。５年度、中学３年生の生徒質問紙の一部や英語「話すこと」の調査でメクビットを活用する方針を示している。

　同校は本年度、教育課程実践検証協力校事業におけるＥ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの・Ａ枠（加配措置あり）の指定を受け、保健体育（保健分野）でＣＢＴ方式の問題の作成・開発を進めている。１２月の定期テストで、メクビットを活用したＣＢＴでの実施を開始。生徒は１人１台端末を使って解答する。

　８日には、横嶋教育課程調査官を招いて研究授業を実施し、定期テストで取り扱う単元計画について指導助言を受けた。ＩＣＴの有効活用、課題解決に向かう生徒の姿の具体などの授業改善の視点をＣＢＴ方式の問題作成に生かし、指導と評価の一体化の充実につなげていく。

　メクビットでは、テスト作成サイトを通じて独自問題を搭載することが可能。選択式、短答式、記述式などの問題を作成でき、現在、同校は問題内容や形式などについて検討している。

(札幌市 2022-11-17付)