冬季の子ども安全確保で通知　かけがえのない命守る　札幌市教委　指導徹底を

（札幌市 2022-12-16付）

　札幌市教委は７日、「冬季に向けた子どもの安全確保に係る指導および命を大切にする指導の徹底」について各園長・学校長宛てに通知した。冬季の交通安全やいじめの防止・早期発見・対処など、冬季休業前後や休業期間中の指導に当たっての重点や留意事項を示し、自ら危険を予測し、安全を確保できる資質・能力を育む指導、かけがえのない子どもの命を守るための対応などを呼びかけている。

　児童生徒が安心して長期休業を迎えられるよう、休業期間前後、休業期間中の指導に当たっての留意事項を示すもの。

　休業前および休業中は、子どもがこれまでの学習や生活を振り返り、満足感や成就感を持って休業を迎えられるよう、個に応じたきめ細かな指導に努めるよう呼びかけている。

　重点としては、交通安全や防犯、防災など「安全に関する指導の徹底」に関する３点、インターネット・ＳＮＳの利用や犯罪行為の防止など「問題行動等に対する指導の徹底」に関する７点を提示。

　特に、問題行動に対する指導に当たっては「校種間連携による子どもの情報共有を行うなど、発達の段階に応じた継続的・計画的な取組を進めることが重要」としている。

　休業明けの指導の重点は、いじめの防止・早期発見・対処。

　生活習慣や友人関係の変化、学習への不安が高まり、子どもが深刻な悩みを抱えることが想定される。かけがえのない子どもの命を守るため、特に始業式当日の朝、連絡なく登校していない子については、迅速・確実に家庭と連絡を取り状況を確認するとともに、管理職に報告し組織的に対応するよう求めている。

　継続的な見守り・支援に向けては「不登校児童生徒への継続的・計画的な支援」「児童虐待への対応」を重点とした。

　長期間会えていない子や虐待およびヤングケアラーが疑われる家庭には、長期休業期間中でも家庭と定期的に連絡を取り、状況を把握するように努めるよう呼びかけている。

(札幌市 2022-12-16付)