業界の魅力楽しく体感　札幌市　建設のおしごと体験　パワーショベル操作体験等

（札幌市 2022-12-22付）

ゲームコントローラーで重機操作を体験

　札幌市建設局は１７日から２日間、市内のラソラ札幌で小学生を対象とした「建設のおしごと体験」イベントを開催した。パワーショベル操作体験、拡張現実（ＡＲ）による宝探し、パズルを活用した建築設計体験など、先端技術とともに建設業の魅力を紹介。会場には延べ２２００人が訪れ、子どもたちは「初めて見るものがたくさんあって楽しい」と笑顔を見せた。

　建設のおしごと体験は、さっぽろ建設産業活性化プランにおける担い手確保の取組の一環。建設業の魅力向上、市民理解の醸成を図ることを目的としている。

　開催に当たって、岩田地崎建設㈱、㈱田中組のほか、北海道建築士会札幌支部、北海道インテリアプランナー協会、北海道建築士事務所協会札幌支部が協力。２日間で親子連れなど延べ２２００人が会場の各ブースを訪れた。

　岩田地崎建設のブースでは、ディスプレーに表示されたがれきに埋もれる緑のブロックをすくい上げ、トラックの荷台に運ぶパワーショベル操作体験を実施した。

　田中組のブースでは、ＡＲを活用して実際の建設現場をイメージした３Ｄモデルを施設内風景に投影し、４枚のパネルを風景から見つける宝探しを行った。

　このほか、部屋の間取りや家具をパズルのように組み合わせる建築設計体験、部屋のデザインを自分好みに仕上げるインテリアデザイン体験ブースなどを設置。駐車場には建設重機を設置し、重機への乗車、記念撮影などの機会を設けた。

　岩田地崎建設の本間晃二総務部次長は「将来建設業について考えるきっかけになればうれしい」、田中組総務部の村上卓也さんは「楽しみながら建設業を知る機会になったと思う」と話した。

　市建設局の辻口勇介技術管理担当係長は「子どもたちに楽しんでもらえたのはもちろん、一般の方々の理解を得る機会にもなったのでは」と振り返り、会場アンケートで「同様のイベントがあればまた来たい」との回答が多数あったことを踏まえて、建設局として今後も様々な取組を進めていく考えを示した。

(札幌市 2022-12-22付)