まちづくりで札幌市と北大　地域課題解決へ協定　経済や人材育成分野連携

（札幌市 2022-12-23付）

秋元市長（右）と寳金総長

　札幌市と北海道大学は２１日、まちづくり分野における包括連携協定を締結した。経済や人材育成といった広い分野で協力し、地域課題の解決につなげる。

　調印式は北大で行われ、札幌市の秋元克広市長と北大の寳金清博総長が出席し、書面を交わした。

　連携協働事項は①産学官連携による経済活性化②人材の育成および地元定着③大学の知見およびまちづくりの連携による付加価値の創造④その他必要な事項―の４点。

　具体的には、スタートアップ企業を立ち上げる際に支援し、学生の地元定着に取り組むほか、デジタル人材の育成、職員の相互人事交流も行うとした。

　また、観光分野での新たなコンテンツを生み出していくことや、ふるさと納税で市に寄せられた寄付金を大学の公益的な事業に活用していくことなども盛り込んだ。

　秋元市長は「政策課題の解決に大学の力を借りることで、札幌だけではなく北海道の発展につなげていきたい」と話した。

　寳金総長は「北大では、地域密着をテーマの一つに掲げていく。市と連携することで、人材と産業の育成に協力できれば」と話した。

(札幌市 2022-12-23付)