札幌市教委　ＣＳ導入に向け　在り方検討委を設置　２８日初会合でマイスター講演

（札幌市 2022-12-23付）

　札幌市教委は、札幌らしいコミュニティ・スクール（ＣＳ）の導入に向け、在り方検討委員会を設置する。２８日に初会合を開き、文部科学省のＣＳマイスターを務める道科学大学の出口寿久教授が講演するほか、市教委の担当者が考え方や今後の予定などについて説明する。ＣＳの役割、小中一貫した教育との関連、市教委の支援の在り方などについて議論を深めていく方針だ。

　市では「札幌市小中一貫した教育基本方針」に基づき、４年度から全ての市立小・中学校で小中一貫した教育を実施。各学校は「自立した札幌人」の育成を目指し、子ども一人ひとりが「自分が大切にされている」と実感できる学校づくりを基盤としてパートナー校ごとに地域の実情に合った取組を推進している。

　市教委は、方針で掲げている推進の４つの視点の一つ「家庭や地域との関わり」の一層の充実を図り、持続的で魅力ある学校教育を実現するため、ＣＳの導入を目指している。

　その一環として、本年度研究開発事業で「地域とともにある学校づくりの推進」を開始。複数のモデル地区を指定し、地域の声を取り入れた「小中一貫した教育グランドデザイン」の作成など、ＣＳの導入を見据えた研究を進めている。

　検討委員会は、今後札幌市が導入するＣＳで担うべき役割やあるべき仕組みなどについて、有識者や学校関係者などから意見を聴取するもの。

　２８日に開催する初回の会議では、出口教授が講演するほか、市教委の担当者が考え方や今後の予定などについて説明する。

(札幌市 2022-12-23付)