札幌市　ヤングケアラー支援へ　来年１月に初の研修会　教員等対象に基礎・実践編

（札幌市 2022-12-27付）

　札幌市は、日常的に家族の介護や世話をする１８歳未満の子ども「ヤングケアラー」の支援を強化するために、教員などを対象にした研修会を来年初めて開く。支援の基本的知識を学ぶ基礎編と、ロールプレイなどの演習を行う実践編を用意。関係機関の共通理解を深め、円滑な連携を目指す。

　対象は、日常的に子どもと関わる教員をはじめ、福祉や介護、医療従事者など。

　基礎編は、１月３１日午後２時３０分からオンライン形式で開催する。市が作成を進めている支援ガイドラインについて説明するほか、「Ｍｅｎｔａｌ―Ｃｏｎｓｕ」代表で、精神保健福祉コンサルタントの相内雄介氏が講演する。また、１０月に開設した当事者同士の交流サロンについて、運営するさっぽろ青少年女性活動協議会の職員が紹介する。

　実践編は、対面形式で開催。ロールプレイで、具体的な事例について対応を話し合い、支援のポイントを学ぶ。

　同一の内容を、２月１７日午後２時、２２日午後２時、２８日午前１０時と午後２時、いずれも２時間半程度行う。会場はかでる２・７で、定員は各３０人。

　市担当者は「研修を通じて支援に関する共通理解を深め、円滑な連携ができれば」としている。

　申し込みは市ホームページの専用フォームから、開催の前日まで受け付けている。研修の詳細については子どもの権利推進課・電話０１１（２１１）２９４２、問い合わせは㈱ＭａｍｍｙＰｒｏ・電話０１１（２０６）９１５０まで。

(札幌市 2022-12-27付)