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東白石中地理の授業動画公開　より良い授業へ研鑚　札幌市社連　教育研究大会
（札幌市 2022-12-27付）

提言に立つ横井教諭

　札幌市社会科教育連盟（白崎正委員長）は１１月下旬、市立手稲西中学校で第４９回札幌地区社会科教育研究大会を開催した。参集、オンライン合わせて約６０人が参加。中学校研究部の研究内容を確認するとともに、市立東白石中学校１年４組地理的分野の授業動画を公開。より良い授業づくりに向けて研鑚を積んだ。

　１０月に第６０回全国小学校社会科研究協議会研究大会（全小社研）北海道大会が開かれたことによって、今回は中学校部会のみの開催。約６０人が参加した。

　冒頭、白崎委員長があいさつ。全小社研の成果を振り返り、小中一貫した教育の重要性を強調。６年度に開催予定の第５７回全国中学校社会科教育研究大会北海道大会に向けて「共に手を携え、新たなフェーズに入りたい」と期待した。

　続いて、中学校研究部長で福移小中学校の大坂聡教諭が研究主題を説明。学びがつながるような単元構成の工夫として①視点②視野③視座―を意識した学習内容の精選、配置に努めることを確認した。

　このあと、地理的分野「南アメリカ州」の授業動画のダイジェスト版を公開。提言者として西岡北中学校の横井知佳教諭、授業者として東白石中学校の西澤英剛教諭が登壇した。

　横井教諭は、ブラジルのアマゾン川流域の開発を題材に、地球的課題と自分たちがどのようなつながりがあるかを学ぶことで「世界に生きる一員として、課題の解決に主体的に関わる姿勢を育みたい」と指摘した。

　西澤教諭は１年４組での授業において、生徒たちに「開発者」「先住民」「ブラジル政府」「外国」の立場で、開発と環境保全のどちらを重視すべきなのかを考えさせた。その上で「私たちにとって、どちらを重視すべきだろうか」と問いかけ、それぞれのメリット、デメリットを踏まえて、双方が両立することが大切であることを理解させる授業を展開した。

　授業公開後、分科会での協議を通して、より良い授業の在り方について考え合った。